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緊急情報ネットワークシステム「Em-Net(エムネット)」の課題と今後

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北朝鮮のミサイル騒動で話題となった『緊急情報ネットワークシステム「Em-Net(エムネット)』。昨日の夕方、地元新潟のニュースでは佐渡市や上越市はこのシステムに入っていないとのこと。アナウンサーによれば、「24時間職員を配置できる態勢が整っていない」というのが配置しない理由だとのことです。

私はこのニュースを観て、「緊急情報ネットワークシステムは、何の目的のために作られたのだろう?」と思いました。もう少しこのシステムの概要を調べてみようとググってみると、あまり情報がないんですよね。オルタナブロガーの佐々木さんの記事

緊急情報ネットワークシステム「Em-Net(エムネット)」とtwitterの連携はいまのところ無さそうです

が検索結果のトップです。(さすがw)

Wikipediaは情報更新が早いですね。→ 緊急情報ネットワークシステム

 

■「緊急情報ネットワーク」の目的は何か?

「緊急情報ネットワーク」というぐらいですから、有事が起きたときに連絡する手段だと思いますが、このシステムは「何かが起こると分かっているとき」限定のシステムなんでしょうかね?

何かが起きると分かっているときのシステムでしたら、地方自治体の言い分である「24時間職員を配置できる態勢が整っていない」という理由に違和感を覚えます。「何か起きると分かっている時ぐらいはちゃんと対応をしてください」と。

一方で、「何かが起こると分かっているとき以外」にも、緊急事態が発生したと通知するシステムなら、モニタの前で常時監視していることが前提のシステム自体がおかしいのではないかと思います。

■こんな運用はできないものか?

以前、ある会社のシステム開発を担当していたときに、サーバや運用異常を知らせるためのシステムがありました。何らかの異常が発生した場合には、メールとPHSに通知を送るシステムで、夜中でも担当者が緊急対応できる仕組みです。(実際、何度も夜中に起こされましたw)。エムネットもこのような仕組みになれば、常時監視ではなくなり、自治体の負荷も少なくなるのではないでしょうか?

最近では、地震が起きたら、ラジオやテレビでアナウンスされる仕組みがあります。せっかくこのような仕組みがあるのですから、あまりシステムをたくさん作らないで、既存の仕組みをうまく使うのもいいかもしれません。

また、今回のような「何かが起こると分かっているとき」は、テレビ各局に伝えたほうが情報伝達は早いような気もします。

今回、急に浮上して去っていく感のある緊急情報ネットワークシステム「Em-Net(エムネット)」。次回、この名前を聞くのはいつの日になるのでしょうか?生活していく上で、そのような日は来ない方がいいですが、システムや運用は改善されるといいなぁと思います。

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