「インターネットはからっぽの洞窟」もしくはRTFM?
少々気が早いのですが、年末になって確定申告が気にかかってきました。昨年は退職して独立したので、今年の確定申告は大変だったからです。今年は多少楽だとは思っているのですが。
一番件数の多い交通費は、ひとまずExcelでまとめました。「やよいの青色申告への取り込みはCSVで簡単にできるだろう。メジャーなソフトだから、情報もふんだんにあるだろう」と高をくくっていたら、なかなかうまく行かずに難儀しました。
筆者は常々、「自分が困っていることはユニークではない。だから、すでに解決した人は多く、ネットに情報がある」と思っていましたが、今回はなかなか欲しい情報が見つかりませんでした。ありがちですが、情報がなかった訳ではなく、誤った情報が多くて時間を浪費してしまいました。
手間取ったのは、エクスポートとインポートの形式が同じだと思い込んでしまったことも一因でした。「エクスポートしてCSVの形式を確かめるのがよい」とする情報があったとはいえ、信じ込んでしまったのは迂闊でした。愚かと言うべきかもしれません。
むなしく時間が過ぎていったときにふと思い出したのが、「カッコウはコンピュータに卵を産む」の作者である天文学者クリフォード・ストールが書いた「インターネットはからっぽの洞窟」でした。しかし、まず思い出すべきは、RTFM(Read The F***ing Manual)だったようです。
マニュアルはほぼ逆引きでしか参照しない筆者ですが、横着せずに最初にマニュアルを見るべきでした。ときどき同じような目に遭っているのに、一向に学習しないことに我ながら呆れてしまいます。まさにRTFMですが、Wikipediaには
Initialisms similar to RTFM include "STFW" ("search the f***ing web"), "GIYF" ("Google is your friend") and "LMGTFY" ("let me Google that for you").
ともあり、時代を感じました。筆者がRTFMという言葉を知ったのは1990年代前半で、当時は「ググる」(英語でもGoogleは動詞化しています)という言葉はもちろん、ネット検索もまだありませんでした。マニュアルの読みづらさは相変わらずという気がしていて、筆者はどうしても真っ先にググってしまいますが、TPOに応じてマニュアルを参照すべきなのでしょうね。