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2007年06月02日
パイレーツ・オブ・フィードスフィア /ワールドエンド- GoogleがFeedBurnerを買収
ついにこの日がきた。
2007年6月1日(米国時間)、GoogleガFeedBurnerを買収してしまった。
FeedBurnerは、ネット上に溢れるFeedに付加価値をつけ、再配信している。Feedのトラフィックをマネタイズするための機能を提供する、Feed管理代行会社である。
MicrosoftはOS、デスクトップの覇者。GoogleはWebの覇者。そして、新しいトラフィック、市場であるFeedの覇者を目指す群雄割拠が今始まる。Googleはこの買収によって、このFeedSphere(フィードスフィア)が金になるということを、少なくとも彼らはそう思っていることを明らかにした。
僕はこの数年、Feed、Feedと言い続けてきた。
Visionaryとしての自負もある。
なんとしても、日本発のFeedビジネスを一刻も早く立ち上げて、このラストフロンティアへのGoogleの侵攻を防ぎたい。
最近、パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールドエンドを観た。海の支配者たろうとする東インド会社の圧力に対して抵抗する海賊の話である。自由を愛する海賊は、時代の流れは理解しながらも、自由を目指して戦う。
ジョニー・デップ扮するジャック・スパロウ船長は、この絶望的な状況を「もはや世界は変わった、世界は狭くなったのだ」と説明されて、憤然としてこう答える「違う、人間が小さくなっただけだ」と。
Google を始めとする列強は、Feedの世界に新たな可能性を夢見て飛び込んだベンチャーが十分に育つ前に、この世界を征服しようと巨大な財力と圧倒的な技術で入り込んでくる。まさに東インド会社(そして裏で関わる列強諸国)そのものだ。
であれば、あきらめる前に、精一杯戦いたい。ジョブズではないが、海賊であれ、だ。
僕もまた、Feedをベースにしたサービスモデルを何回も立ち上げてきて、その都度それを結果として他人の手に委ねざるを得なかった。それは僕にとってはブラックパール号のようなものだ。
いま、modiphiという新しい船を手に入れ、そしてそれをFeedという大海原に乗り出せるだけの船に仕上げるために、さまざまな人たちの助けを借りながら努力している。
あきらめる前に戦いたい、海賊でありたいではないか。
ITmedia News
Google、RSS管理サービスのFeedBurnerを買収
Googleが買収するFeedBurnerは、RSSの配信や管理ツールのほか、RSS広告も手掛ける。
米Googleと米FeedBurnerは6月1日、GoogleがFeedBurnerを買収したことを公式ブログで明らかにした。買収金額は非公開。
FeedBurnerは、RSSの配信および管理ツールの提供企業で、世界中のユーザーにフィードを配信している。ブロガーやパブリッシャーに対 しては、RSS管理ツールのほか、利用状況の追跡や分析サービスなどを提供。広告主には、RSS広告など、ターゲットを絞った広告配信サービスを提供して いる。
Googleでは、FeedBurnerの買収により「コンテンツ制作者やWebパブリッシャーに、新しいツールを提供」すると同時に、「AdWords広告主には、さらに多くのユーザー層」へのアクセスを提供できると期待している。