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組織、マネジメントの理論とその実践を、スポーツ・学校を通して考える。

式辞・・・卒業式への思い

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自分が校長になった日から、いつも頭の中で「卒業式で何を言おう、何を伝えよう」という思いを巡らせていました。

そういう思いで学校で一日一日を過ごすと、生徒や先生、学校や親のことを見る目が深くなっていったような気がします。

式辞ではよく「幕末の志士、吉田松陰は・・・」とかアップルを創った「スティーブ・ジョブスは・・・」「イチロー選手は・・・」「大谷選手は・・」、という有名人・偉人の言葉を引用して話す校長がいますが、「それだけはやらない」と決めていました。

自分の思いを自分の言葉で伝えたかったから

式辞では「分かりやすく伝わりやすく」を心がけ、できるだけ短文で七五調になるようリズムを整えました。あまり長くならないように、学生への思い・保護者への感謝・教員の思いを5分以内でまとめました。

ゆっくり・ていねいに、こころをこめて語る。それが自分の式辞のスタイル。

今年の卒業式の後、多くの人から「式辞、良かったです」と言葉を頂きました。自分自身、式辞を聴く機会は毎年ありましたが、その殆どは記憶に残っていません。残念ながら。それは「伝わってくる式辞」ではなかったのだと、今にして思います。

たかが式辞、されど式辞。せっかくなら一文でも心に残るような式辞を述べたい。そう思うのです。

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