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組織、マネジメントの理論とその実践を、スポーツ・学校を通して考える。

勝負の鉄則・・ガッツポーズとか

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甲子園大会で「ガッツポーズ」が話題になった。

自チームに限ってい言えば「ガッツポーズは禁止」

理由は「そんな事してるヒマないでしょ」ということ。

地区予選でも、甲子園大会でも、ヒットを打ち塁上でガッツポーズをしていて、ボールから目を離してしまう選手の多さに驚いてしまう。その間に野手がボールをそらし進塁できるかもしれないのに。実際、ベンチに向かって喜んでいる間に、走塁のチャンスを逸した場面はよく見る。

とにかく、インプレー中なのだ。そんな事をしている暇はない。バスケットボールの試合でシュートを決めた選手がいちいちガッツポーズをするだろうか・・・。インプレー中にそんな暇はない。野球も同じ。インプレー中、そんなことしている時間はない。常に次のことを考えなければならない。

チェンジの時ならばいいのか、という問題ではない。そんな余韻に浸っていないで、すぐにベンチに戻れ、ということ。

喜ぶのは相手に失礼だ、などと言い出したら、優勝した瞬間の喜びはどう表現したらいいのか・・・。

個人的には、ホームランを打ってもガッツポーズ一つせず淡々とベースを回る選手に凄みを感じる。

かつて育てたチームの中で最高のチームは、得点して喜ぶどころか無言で怒ったような顔をして攻め続けていた。点を取り続けてもベンチでは全員無言のままだった。むしろ、もっと早い回に点を取れなかったことに不甲斐なさを感じていた。そんなチームを創れたことが誇りだ。

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