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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

実は私、電動キックボードは嫌いです

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世界的に一時期「新しいモビリティの形」とかもてはやされたのに、諸々問題が起きて自治体から使用禁止を含め制限を受けることが多い電動キックボード。なぜか日本では機能的にいくつかパターンを作って法律も整備したうえで公道を走れるものを設定し、自前はもちろん一部地域ではレンタルサービスが展開されています。

それはよく知っています。
でも、私自身の個人的な意見として、走らせることを前提に制度や仕組みを作るのではなく、なぜもっと厳密に規制しないのか理解できないんです。

個人的には特に都市部では即刻禁止するべきだと思ってます

改めてそういうのを思ったのはCNNさんサイトの「メルボルン市が電動キックボード全面禁止、事故や苦情増加 オーストラリア」という記事。因みに英語の原文はこちらの "'End the havoc': Another major city has banned e-scooter rentals from its streets" なんですが、翻訳された部分の後にまだ続きがあって、「最近誰もが知ってるK-POPの有名なグループのメンバーの1人がソウルで電動キックボードで飲酒運転して検挙されてたりするんですよ」という内容で、なぜ翻訳しなかったんだろうとは思ったんですが私ごときが何か申すものでもないですね。もっと大人にならないと駄目ですね。ただ、やっぱり可能な限り読める限りソースにあたるべきだなと思ったのは事実ですが。

いやそれはともかく、何かしら新しいモノを日本で紹介したり普及させようとするときに「ほら世界中新しいモビリティが普及してるんですよ」みたいな詭弁を論じる方が時々いらっしゃいますが、実際にはどこでも同じ様に行ったり来たり、肯定されたり否定されたりと言うのがあるんですが、たとえば電動キックボードについては否定的な動きをする自治体や地域がそこそこあるのは事実です。ただし、それが多数派なのか、何を持って多少を論じるのかについてはよくわかりませんが。

それでですね、便利だから云々とか言うのはわかるのですが、でもだから良いという話には直結しないと思ってます。もっとはっきり言うと、それだけでは駄目だと思ってます。

電動キックボードに関して言うと元々最初に勝手に輸入したり制作して走り出した人たちが出始めた頃と根本的には何も変わってないし、そういう人たちは今でもいるし、免許や保険が必要な性能を持ったものであってもネットで以前より遥かにバリエーションも増えたなかで選んで買ってきてそのまま好き放題に乗ってしまう状況があるのは事実です。しかも販売は規制できない。

ならばそもそも全てを運転免許制にでもして規制しないとめちゃめちゃ乗るやつは減らないし、減らせないと思うんですよ。もはや。

個人的には自転車を含むパーソナルな移動手段が入り乱れる環境自体が怖いというのはあるんですが

この感覚は街なかを普通に自転車で走り回れる場所に住んでる人には理解されにくいかも知れないんですが、実は私って、人生の中で例えば自転車が入り乱れ駅前に違法駐輪があふれるような環境に住んだことがありません。既に干支一回り分生きてきましたが、その人生の殆どが坂道が多い場所ばかりです。

例えば最寄り駅から自宅まで坂道がなかった生活は、記憶の限り就職して関西から出てきて最初に京王線千歳烏山駅前のアパートに住んだ1年弱だけで、あとはそもそも自転車での移動が大変なので駅前に自転車置場自体が無いとかそんなレベルの所謂ニュータウンと呼ばれるような場所ばかりでしたし、いま住んでいるところでも最寄り駅までの1.2キロ程度のうち平らなのは多分全部で200メートル位です。別に坂が好きなわけではないのですが。

なので、周囲を縦横無尽に自転車が走り回る「平らな土地」に行くと今でも怖いんです。
慣れてないので。
たとえば東京の東半分とか、横浜の海の方とか、大阪のど真ん中とか。

想像だけではない自転車との怖い思い出

平らな土地に殆ど住んだことが無いのでとにかくそういうパーソナルな乗り物があふれかえる場所自体が今でも怖いんですが、そこに生身の自転車とかよりも遥かに速度が出るにも関わらず信号も横断歩道も通行区分帯も何もかもルール無視して走り回る危険な乗り物が加わること自体が恐怖でしか無いんですよ。

ただし私自身も自転車には乗れますし、たまに乗ります。でも歩く立場で自転車に取り囲まれる恐怖というのは、そういう状況に置かれないと判らないよねとは思っています。

因みに仮に自転車であっても、タイプとしてママチャリでもロードレーサーでもアシストの強弱はあるにしても電動アシストな一群の自転車も、それこそ横断する歩行者の中に突っ込んできたり歩道を歩く歩行者を縫うように走ったり自転車は押して歩けと掲示されている歩道橋や遊歩道を爽快に駆け抜けてくるアホとか何処にでも居て、正直な話、状況によっては横から蹴ってやろうかと思ったことが無いかというと嘘になります。

実際、過去5年位の間ですら歩行者の間をすり抜けてきた自転車にいきなり後ろからぶつかられたり、歩道を歩いていたらハンドルが肩にかけてるカバンに引っかかってカバンごと体を飛ばされそうになったりした経験はあって、蹴りはしませんでしたがその相手を引き止めて自転車から引きずり下ろす程度ならしたことあります。

温厚なのが売りの私でも怒るときには怒ります。

そういう環境に加わる電動キックボードへの恐怖

だから自転車が良くて電動キックボードが駄目なのは何故よと言われるとそんな事無いと思っていて、例えば自転車にも免許制導入するべきだと思ってたりしますし、自転車の歩道走行をもっと厳密に取り締まるべきだと思っていますし、通行区分違反とかイヤホンやスマホでのながら運転をバンバン取り締まるべきだと真剣に思っています。

そもそもルールは法規なので、これを守ってる人を見習って皆でマナー向上に努めようよとかそういう次元の話じゃないと思ってるんです。法規ですから。

でもって、ルール=法規を守れない人が使える状態があるから駄目で、それを効果的に規制できないなら販売も使用も規制するしかないとも思っています。自転車もそうですが、電動キックボードでも搭乗者本人どころか、そういう車両にはねられて亡くなった人すら出てるんですから。

だから「個人的な思い」として言います。

特に都市部では規制するべきです。
新しいモビリティなんてクソ喰らえと本気で思ってます。
仮に場所の線引ができないなら、もっと広い範囲での全面禁止でも良いと思ってます。

秘密結社の陰謀で高校生だったのに小学1年生の少年にされてしまった名探偵なら、電動キックボードというか電動スケートボードで街を走り回っても全然OKなんですが。

---iwa

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