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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

【休日ネタ】インターネットラジオはエライ

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最初に自分のラジカセ(死語ですね)を買ってもらったのは多分小学校の6年か中学の1年の時。それが何年(いや何十年)前かを思い出すと「思えば遠くへ来たもんだ」という感慨にふける事なるのですが、それはともかく、映像よりも音だけの世界のほうが先に馴染んでいた私の事、どこまで行っても実はラジオの味方です。

いや、そりゃ、もちろん小さい時からテレビはありましたよ。映画も時々見てましたよ。でも、自分の部屋にあって常に接することが出来るのはラジカセを媒介にした、音楽とラジオの世界だったわけです。テレビはむしろ「家全体」として接する媒体であって、自分の個人体験がそこに詰まっていると言うにはちょっとつらい。いや、そんな年代の私なんですけどね。

 

昔の夢は、いつかラジオ局を持つ事

これはもう1970年代から1980年代のころの自分の色んな体験やら経験やらが詰まった中での夢だったわけです。イメージ的にはいわゆるAM局というよりはFM局。特定のジャンルの音楽だけを流したり、ひたすら交通情報だけを流したりといった放送局がアメリカにあるんだぜとかいう話が入ってきて、なんだかそんなところに夢を持っちゃった訳です。

そんな所もあったのか、いや実は余り関係無かったのか、高校の頃に放送部に入ってなんだか色々とやってました。あの頃はまだ映像なんて全く無く、全部音だけ。何しろ民生用のビデオデッキとかってのがようやく市場に出てきた位の時期です。真面目に何かやるときにはオープンリールの6ミリのテープを切ったり張ったりしながらとか、色々やってました。

そういう世界、今でも好きだし、時間があれば録音機材を抱えてあっちこっち行ってみたいという気に時々なります。因みに映像の方が面白いでしょうとか、映像があった方がいろんなものが伝わるよといった意見はあるでしょうが、でも、目をつぶって音だけを聴いて広がる世界って、なんだか文字だけで構成されている文学の世界に通じるような所があるんじゃないかと言う気がしてるんです。しかも文字と違って自分がボヤボヤしていると置いて行かれてしまう。自分のペースで接することが許されない世界なわけです。だからその気になって聴こうとすると半端ない集中力を求められたりする。そんな音の世界が好きで、それを流しづけるラジオの世界とかってのも大好きなんですよ。今でも。

 

ただ経営的な事も考えると普通の放送局で難しいところが色々あるのは理解しているわけで

いわゆるコミュニティ放送局系まで含めると色々な局があるわけですが、どうしても公共的な性格を持っているわけで、かつ運用にはそれなりの資金力なり営業力が無いと維持できない訳で、気がついたら有線放送やらがガンガン入ってきて特定の音楽だけを聴くような所ってのはなかなか維持できなくて、それでもがんばって開局していた衛星ラジオは気がついたら殆ど宇宙の彼方に消えてしまい・・・

 

ただ、そんな中、インターネットが商用解放された直後のいわば創世記の頃からネットワークを経由してラジオなり何かの無線なりを転送して聴けるようにしてたサイトというのは色々とありました。それこそ世界中から聴けていたわけで、中には盗聴まがいのモノや、何らかの業務無線をそのまま流してるようなものも1990年代半ばには結構ありました。もちろんその後色々と淘汰され、たとえばラジオ放送も最初からインターネット上で流すだけの局すら存在してる訳です。インターネット上でしか流していないのがラジオ放送(=無線という本来の意味で)なのかという細かい話はともかく、いや、便利になったものです。場所を考えずにどこでも聴ける訳だし、自分の好きなジャンルの曲がかかる局がどこにあるかを意識する必要も殆ど無い。

因みにラジオ局を選ぶのではなくかかっている曲から局を探すので、別にそれが日本にある必要は無いし、別にどのサービスだからどうのなんてことも殆ど意識しません。たまたまなんとなく聴いているうちにドイツ語とかイタリア語でアナウンスが入ってびっくりとかもあったりしますけれど、まぁそれはそれ。

 

因みにこのあたりって、音楽とどういう風に接しているかにもよるんでしょうね

今の自分の場合、特定の曲を聴きたいというよりも特定のジャンルと思える音楽が常に流れているのがキモチ良く感じる事が多いというのが通常のラジオ、そしてより強くインターネットラジオに傾倒する理由なんだとは理解しています。特定の曲を求めるのであれば今日のラジオは楽曲ダウンロードの世界に勝てる訳が無く、更にはダウンロードした曲を自分の携帯音楽プレイヤーで聴く人には全く意味を持たない訳です。

それに対して私の場合は、音楽好きではあるけれど行動は全く違うんですよね、きっと、多分。もちろん好きな曲というのは追いかけることもありますが、なんだか昔ほどゴリゴリと追いかける事は無くなっちゃいました・・・ と書くと、なんだか歳取ったなぁと思っちゃいますが。

 

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