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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

電子書籍スパムという存在

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いわゆる電子書籍が商業出版のみならず自費出版の敷居を大幅に下げている状況は既に多くの人が認知してるとは思います。なにしろ自分で書いたものを版元や既存の流通ルートを通さずに売るスキームが既にそこにあるわけです。あ、正確に言うとAmazonなり何なりが流通チャネルとして機能しているので全く中抜きという訳ではないんですけれど、少なくとも印刷物にする気が無ければ非常に簡単に自分の"作品"を"出版"することは出来るわけです。

それが自分の作品でも、そして正確には自分の作品でなくても。

 

コピーしてペーストしてちょいとだけ手を入れて

学校で提出されるレポートにネット上の情報のコピペが溢れてるなんていう話が出始めたのは何時頃からなんでしょうか。もちろん所謂引用や参照というレベルでキチンと出典を明確にしていれば権利上も何ら問題は無いはずなんですが、そもそも内容が殆どコピペであったり、下手すると出典すら明確にしていない"盗用"を疑われるものもあるという話が時々耳に入ります。

確かにネット上で探せば色んな情報が手に入ります。私が学生の頃であれば基本的に印刷物しかない世界でしたから、引用や参照、そして盗用するにしても多大な労力(あるいはコスト)がかかっていた訳ですが、ネットの普及によってそのあたりの労力(あるいはコスト)が劇的に下がっているのは事実だと思います。

だからといって、ネットで探してコピペして適当に編集してハイオワリ!では情け無い。もちろんそんな人ばかりじゃ無い事は容易に理解できますが、物理的に出来てしまうという事実は一応理解できるわけです。で、問題はですね・・・

 

無名の作家の「知られていない作品」が知られるようになる経緯の暗い側面

性善説で世の中を片づけることは無理です。誰が何と言おうと無理です。それはたとえばこんなところにもあるんだと言うことを改めて思い起こさせてくれたのがこの記事。

因みにロイターの元記事はこちら→Spam clogging Amazon's Kindle self-publishing

まぁ、さもありなんという話です。問題は何らかの形で複製を作ってしまうのは活字の世界とは比べ物にならないくらい楽だし、実際に出来てしまうし、しかもそれが本来の作者が全く与り知らない所で誰かが簡単に儲ける話になってしまうところ。

しかもそれが国境を跨いで展開されると、状況によってはたとえば日本の法律では全く手出しできない状況が生まれたりもする訳です。こういうインターネット上の世界が持っているカントリーリスクというかボーダレスリスクみたいな話は随分昔からずっと言われている話ですが、今更ながらそのあたりを全く考慮せずにサービスを計画したり、あるいは利用したりしてないかな?と他人事ながら心配したりすることも増えてきました。

いずれにせよ、たとえば自分の文章や著作を盗用されるってのは一種の評価の証拠なんだからとかお気楽な事を言ってる場合じゃありません。許されることではないし、許すことができるものでもない。

でも、そういう行為が誰かのビジネスのネタになってるという事実があるということは忘れちゃいけない。じゃぁそれを踏まえてどうするかってのを色んな人が色んな立場で考えて対応してるんですが、それが自費出版とかの話になったら利益も自分ですがリスク管理も全部自分にぐるっと回ってくるわけで。

ただ、そんな心配は自分で本を書いてからにするべきなんでしょうけどね(笑)

 

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