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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

CEATECに見る、空を見上げつつイベントの主催者の胃に穴が開きそうになる瞬間

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以前は役割としてイベントの主催をやっていた時期がありました。いわゆるプライベートイベント。会議室程度の広さでやるセミナーから万単位の人を集める展示会まで、それこそIT系のマーケティングとして経験できる、ありとあらゆる規模と形態をやってきたかもしれません。でも、何度経験してもどうにもならない部分があります。

そう。天気。そして交通機関の状況です。

 

かつて経験した、メッセでの主催イベント初日の台風上陸

これは多分死ぬまで忘れないと思いますが、幕張メッセで開催した主催イベントの初日が台風直撃だった朝、っていう経験。これはさすがに参りました。主催者の立場、かつ展示フロアの統括だったかメインステージの統括だったかをやっていたのですが、本番直前に日本に近づいてきた台風が、どう考えても、どこの天気予報を見ても、初日の朝に関東直撃する予報。

前日の準備すら、帰りの電車が危ないから、終わったら直ぐに帰宅してくださいという指示に加え、翌日の本番初日は無理せずに会場に来てくださいとの連絡を全関係者に伝えて翌朝を待ちました。

で、結局台風は関東直撃。風に弱い京葉線はイチコロです。総武線は何とか動いていましたが、前日からメッセの隣の(当時)幕張プリンスに泊まっていたスタッフの元に、そして会場側の事務局に悲鳴のような連絡が続々入ってきます。

曰く、「xxx線が止まっていてxxx駅から動けません」、「バスが来なくて電車の駅にもたどり着けません」等など。挙句の果てに「総武線の幕張本郷の駅前がパニックです!」

初日朝一番で親会社のCEOのプレゼンテーションがあったのですが、こちらへご招待したVIPの方は殆ど時間に無茶苦茶余裕を見て車で来場された方が多く、一般の多くの方が間に合わなかった状態ではありましたがスタートし、展示会場のほうは・・・お客さま以前にスタッフが半分くらいしかたどり着けない状態で、人が来たブースから順次開けてゆくような状態でした。

なにしろ強風と横殴りの雨のために隣の(当時)幕張プリンスから歩道橋を歩いてメッセに行くのも危険なくらいの状況。アレは忘れません。

 

他人事だけど他人事ではない今年のCEATEC

関係者の皆さんの心労が目に浮かびます。本当にご苦労さまです。昨日の時点で既に今日の全セミナーセッションのキャンセルという情報が流れていましたが、いや、本当にお疲れ様です。

主催者って、傍から見ると何だか楽そうな仕事に見えたりしますが、たとえば100個のケースを考えて対策を講じても、必ず現場で101個目の例外が発生するのがイベントの現場。ワタシなぞ、その緊張感が好きでずっとやってきたフシがありますが、それでも現場では胃に穴が開くほどの心労に見舞われることもあります。これは主催でも出展者でも、規模や状況の違いはあっても余り変わらないかもしれません。

色々とスケジュールを調整して、本当は今日の午後にはメッセに行っていた予定だったのですが・・・ 京葉線がダメダメでは如何ともしがたい。

因みに、スイスのジュネーブではITU TELECOM WORLDが始まっています。こちらは台風には見舞われていませんが、かつて世界最大の通信関連イベントだったのが時代の流れで随分と位置づけも展示やセミナーの内容も変わってきたようです。

洋の東西を問わず、ビジネス環境は変化するものですが、それにしても台風ってのはどうしようもない。正に天を仰いで祈るしかないのかと・・・

 

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