Twitterにみるニュースの流れ方

今日、気象庁から地震の誤報が流れました。事の顛末を一言でまとめると訓練情報を誤ってWebサイトに掲載してしまったという事のようです。報道機関等には同時刻に訓練を行うとの事前通告があったようなのですが、結果的に各所にお詫びを入れる状態になってしまったようです。

ただ、ここで取り上げたいのは、誤報云々という話よりも、その情報がTwitterのTL（タイムライン）で追いかけていた状況です。

速報性についてはRSSを完全に凌駕してる？

Twitterの場合、結局誰をFollowしているかが問題なのですが、私がFollowを掛けている方にはこういうときに何かしら情報をどこかから聞きつけ、とりあえずつぶやいてみる方が多いようです。気象協会のサイトに掲載されている文面には、5月20日13時10分過ぎに訓練情報を誤って掲載したとの一文があります。では自分はそれを何時知った？

Twitterはタイムスタンプがおおよそでしかないのですが

その前後に自分がTwitterでメッセージを打っていたのでよく覚えています。大体13時10分から12分くらいの間です。ある人の「気象庁のサイトにでてる」「宮崎で震度６らしい」というメッセージ。これが始まりです。私が気がついたころにはFollowしているいろんな人が「地震らしい」とつぶやき始めました。

でも・・・そのうち「誤報？」という文字が流れ出し、14時過ぎには「ロイターが誤報だったと掲載している」との話が流れて一段落。その後「誤報って・・・」みたいなのが幾つか流れて15時までには話題が流れなくなるという動きでした。

編集機能を持っている訳ではないのだけれど

とりあえず直接的、あるいは間接的に知っている人が何かを聞きつけたり何かを考えたりしているのをつぶやき、それを眺めつつ何人かと会話ができ、その間にもまた何かが・・・という、まさに流れてゆくのが私にとってのTwitterのTLの状況です。追いかけていないと訳がわからなくなったりするので朝の通勤電車で帰宅してから朝までのTLを追いかけるのが日課になりつつありますが、ある一定の人たちの頭でスクリーニングされた情報がそこに流れているっていうのはRSSの配信リストを眺めるよりも楽なんじゃないかという気がしています。少なくとも今は。

因みに、だからRSSはダメよとかそんな話をする気は全く無いです

そもそもRSSと違って情報全体を見たときの主体性は何処にも存在していませんから、同列に見ることは出来ません。しかも、たとえば私の場合、ある程度知っている人つながりということでFollowをしていますから、その意味ではものの見方や考え方にある一定の枠があるのは事実です。本来報道などがとるべき中立性（コレ自体は微妙ですが）や、主体性（コレは一番重要）はそこにはありません。

あ、もちろん前述のロイターやCNNなどの報道機関やITmediaあるいはITmediaエンタープライズなどのメディアもTwitterを通じて情報を配信していたりしますから、その部分には明らかにメディアとしての主体性は存在しています。

あ、更に「あ」なのですが、報道機関系はともかく、有名人系で本物なのかどうなのかについての議論があちこちであるのも事実です。そこは微妙に注意が必要ですね。

メディアにしても何にしても、ひとつの軸だけに頼らないことが大事じゃないかと

嗜好や志向の絡む話ですが、「コレが良いんだ」「ココが正しい」「アレじゃないとダメ」など単純に何かを決め付けること自体の危険性はもとより、意識しないまま特定の情報源に頼って物事を判断することは避けたほうが良いと思います。ただ個人のレベルでの情報収集能力なんてたかが知れたものです。だからRSSがあるんだって？もちろんそうです。でも、Twitterもそんな情報源のひとつとして活用できる状態に、少なくとも私の場合にはなっています。間違いなく。

もちろん、Twitterだけなんて決め付けてませんけどね。そもそも非公開にしていない限り誰でも見ることが出来るトコロですから、それなりに自分なりに色々と気をつけていないといけないのは事実ですし。
ということでTwitterで話をしている人と別のルートや直接話しをするということまで含めた色々な方法でも話しをしていますし、もちろんTwitterを使っていない人ともコミュニケーションがある。そりゃ当然です。

道具は道具。みんな同じものを使いつつ、純粋に趣味みたいに使うのもよし、あるいは仕事とかプライベートとか意識せずに使うのもよし、生かすも殺すも使い手次第、ということかと。