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ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

人を巻き込むための、立派なビジョンを語るより、実は大切なこと

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サミーさんのプレゼンテーション以来、「お題」が「人を巻き込む」ですね。
その後、一週間、考えていたら意外な大切なことにふと気がつきました。
せっかくなのでエントリーをしてみます。

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■「立派なビジョン」を語る必要などない

たとえば、同窓生の集いを運営する。週末バーベキューを実施する。泊りがけのイベントをする。バンド活動をする。家族で旅行に行く。あるいは、仕事でも、日々の活動を意義あるものにしていく。プロジェクトチームをつくる。問題解決の突発業務をする。起業する。などなど。

「人を巻き込む」ことって、自己完結の趣味もでない限り、必須なことです。完全に巻き込むほどのことはなくても、ほとんどのことは、人々から何らかの協力を得て、初めて成り立ちます。

では、そこで必要なのは「立派なビジョン」なのでしょうか?それを語ることなのでしょうか?

ふと、「違うな」と、思いました。

基本的に人は自分の手周りのことで忙しいもの。そこに余計な何かをやってもらうためには、熱いビジョンを語るなどというものではなく、もうちょっとした、ベーシックなコツがあるのかなと。そして、それが何かにふと気がつきました。

それは環境、いわゆる「場を設ける行為」なのです。

それを「準備」と言います。

そう。人を巻き込むには「準備」がことのほか大切だということに気付きました。

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■「巻き込む側」と「巻き込まれる側」のギャップ

とかく人は「お客様」。さらには非当事者的「評論家」になりがちです。それを「巻き込む」には、周到で継続的な「準備」が必要なのです。考える以上に大切なようです。成功している事柄には、必ず、用意周到な「準備」をしている人の存在があります。

スケジュールの調整から、頼む内容を決めることまで。結果的には一緒にやっているように見えても、「巻き込む側」と「巻き込まれる側」とでは、意外なほど要する努力にギャップが大きいです。そして「巻き込む側」がせっせと「準備」に動く理由は「内なるビジョン」だったりするわけです。

ビジョンとは本人の野望、希望、夢。漠然とした方向性のエネルギーです。「巻き込まれる側」の人たちに理解されなくても構わないです。ただ、その「内なるビジョン」に動かされて、自分が「場を設ける行為」をするのです。

コツコツと準備を進める。飄々とイベントを開催する。そして、その結果を分かち合う。

そんなことが、結果的には「人を巻き込んで」成功する事柄になっているようです。

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■7月23日(土)に「巻き込まれる側」としてコンサート参加します

ここで「巻き込まれる側」として自分が参加するイベントのご紹介をさせてもらいます。クイーン・ファイブという歌のハーモニーが上手できれいな女性5名のバックバンドとしてベースを担当します。パイオニアの吹奏楽部の演奏会に場所をお借りして、ちょこっと歌を披露させてもらうのですね。

クラシックのいいホールなようで、反響を重視して歌は生音です。よって、楽器はなるべく控え目にバランスをとって演奏するというチャレンジもあります。一時、「朝カフェ合唱団でもしかしたらここで発表することになる」という逸話も出た場です。(笑)

「パイオニア吹奏楽団第9回アンサンブルコンサート」のご案内

拝啓 平素は当団の活動に格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。さて、当団では皆様方のご支援によりまして、第9回アンサンブルコンサートを下記要領にて開催できる運びとなりました。プログラムは2部構成となっており、ソロからフルバンドまで様々な編成でのステージをお送りする予定です。お忙しい中とは存じますが、是非ともご来場いただきご批評を賜りますよう、団員一同お願い申し上げます。
                                敬具

日 時:2011年7月23日(土) 開場 14:00 /開演 14:30
会 場:川越市市民会館やまぶき会館
     JR 川越線・東武東上線川越駅東口もしくは西武新宿線本川越駅前より
     東武バス 川越01・02・03 系統 一番街下車

入場料:無料
曲 目:川の流れのように
    ラデツキー行進曲
    翼をください
    見上げてごらん夜の星を 他
   (曲目は予告なく変更する場合があります)

【お問い合わせ】
パイオニア吹奏楽団ホームページ 
http://pioneer.jp/pwe/
同Facebook ページ http://www.facebook.com/PioneerWindEnsemble

ご注意事項
※座席は全席自由となっております(招待席はございません)。
※駐車場には限りがございますので、電車・バスでのご来場をお願い申し上げます。

音楽の演奏というのも、「巻き込む側」と「巻き込まれる側」が合わさってできたチームで、さらに聴衆を「巻き込む」ことができるか、という場でもあります。「巻き込まれる側」がいつの間にか「巻き込む側」に。その裏に連綿と続くさまざまな「準備」があるのです。

こんなことが、今日、書きたくなったことでした。

7月23日土曜日、もしよろしければ、ぜひお越し下さい!

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