頭のいい人ほど気づきづらい「時間のトリック」と「負け癖」
おはようございます。
足の肉離れ以降の初出勤です。時間に余裕を持って行動しています。
今朝は、いつの間にか夢の実現を阻止する「時間のトリック」と「負け癖」という化け物について。
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■夢を実現しよう
誰しも夢を描きます。そして、それを実現したイメージを持ちます。
「宝くじ当たったら家を買おう」
あれをしよう、これしよう。宝くじは簡単な夢の持ち方ですね。宝くじよりも現実的なやり方で夢を実現しようとする人たちも多数います。
ところが、その夢が現実化できずに希望を捨ててしまっているケースも多いのではないでしょうか。そして、それはなぜ発生するのでしょうか。
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■時間のトリック
誰しも、夢の実現には何らかの努力をしなければいけないということを知っています。そして、その努力を惜しまない気持ちも持っています。ところが、いつの間にか分かっていることを怠ってしまいます。
その原因も簡単です。
夢は段階的に実現するという性質を持っているからです。結果が一足飛びにはやって来ません。時間というファクターで現在(present)と未来(future)が区切られていているからです。
今やっていることが、直接自分の未来を変えているのだという実感が得られないままに、時間の長さに耐えかねてしまうからです。そこで挫折してしまうのです。この時間のトリックは残酷です。このトリックを克服する必要があります。
現実には、今、やっていることは、過去も未来も同時に変化させています。なぜなら、過去は「記憶の産物」であり、未来は「想像の産物」だからです。
絵に描いてみました。こんな感じではないでしょうか。これくらい直結しています。今、目の前にあるPresent(現在)に集中することで、過去も未来も形成されるのです。このキャラクターの名前は『ちゅ~ず君』です。(中3娘命名)
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■「負け癖」
夢の実現ができていないのは格好悪いです。そのうち、それに向かっていることさえ隠したくなってきます。そして、言い訳として「負け癖」が身についてきます。
「負け癖」とは
・何事も達成しないことを容認する癖
・理由を言えれば達成できなくてもOKと思う癖
・未達成であることすら気がつかない癖
・達成しなかったことを忘れてしまう癖
「負け癖」がもたらす現象としては、次のような言い訳が出てきます。
「電車が遅れたので遅れました」
「メール出しておいたので連絡は取れているはずです」
本気で時間に間に合わせよう、本気で連絡を取ろう、そのような姿勢であれば、上記のような発言は出ませんよね。細かい言い逃れの要素がちりばめられています。
負け癖から派生する現象
・小さなチャンスにチャレンジしない
→大きなチャンスが来ることを待ち望む
・報告・連絡・相談が欠ける
・自分の健康に気を配らない
→ここぞというときに病気になる
・良くて50%、悪いと5%、平均で30%程度の力しか出さない
この「負け癖」が身につくとやっかいです。何せ、誰でも持ちうる癖でありながら、いつの間にか正当化していて気がつかないことが多いからです。
頭のいい人ほど、複雑怪奇な理屈で正当化をしたりしていて、より「負け癖」に陥っていることが分かりづらい傾向もあります。癖なので気がついていないというところが悲劇であるわけです。
さらに、「負け癖」は、組織にも伝播します。すると、何も達成できなくなる組織ができあがるのです。
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■ヒントは雨のように降っていて、芋づる式に出てくる
夢の実現のためのヒントが少ないと嘆くことはありません。実は、ヒントって、いつも雨のように降りかかっています。そして、「負け癖」に陥っていると、この雨のように降っているヒントが見えなくなってしまうのです。
それに気がつくか否か。気がついてやってみるかどうか。その違いがあるだけです。だから、「負け癖」は早々に気がつき、軌道修正することは価値があるのです。
ヒントに気がついたら、そのことをもとにまずは動いてみるのです。すると面白いもので、その動きを元に別なヒントが芋づる式にやってきます。
ヒントを手がかりに、必ず着実に前に進みます。
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■アントレプレナーシップとは?
1) 夢を追う → 時間のトリックで失敗する → 負け癖が身につく → 夢が遠のく
2) (時間のトリック+負け癖)に気づく → ヒントが見える → 再び動く → ヒントがつながる
→ 夢を段階的に実現する
この2)のプロセスこそがアントレプレナーシップだと考えています。いかがでしょうか。
今週水曜日の『朝カフェ次世代研究会』では、このあたりについてお話しさせてもらおうと思っています。これをいくつかの実例でまとめていきます。
『今だからこそアントレプレナーシップを発揮しよう』
【講演概要】
起業家精神はどういった立場でも発揮できます。
そしてそれを成功させるためには、『創り込み』と『つながり』がキーとなります。
いくつかの異なったパターンからアントレプレナーシップとは何か、それを発揮して成功させるにはどうすればいいか提案します。
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■ご参考まで
「負け癖」という言葉を初めて耳にしたのは2007年夏、苗木邦王さんという人材紹介の会社をやっている人のプレゼンテーション資料でした。人材紹介の内容はともかく、「負け癖」という言葉は鮮烈でした。
本も出ているようです。『負け癖社員はクビにしろ!』。ちょっとタイトルは過激ですが、内容は中小企業の社長の右腕がなぜできないかという視点から、負け癖について触れています。
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続きはこちら>> じゃぁ「時間のトリック」と「負け癖」からどう脱却するの?
※20101207 07:30 続きリンク追加しました。