機嫌のいい「私」をつくるコツ【準備する力】
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covid-19の影響で始まった在宅勤務も5か月目に入り、在宅勤務がデフォルトになりました。この5か月の間に自身の転職(5月から新しい会社に参画)もあり、今ままで経験したことがない大きな変化の中で過ごしています。
今まで、できていたことができなくなったり、やっていなかったことをやらなければならなかったり、変化に対応することが求められている中で、読者の皆さまは、どのように対応されていますか?
私は、変化に振り回されず、自身がご機嫌でいるために、自分に必要な分の「心の余白」と「時間の余白」を保持するようにしています。今日は、その余白を保持するためには、日ごろから意識している『準備する力』について書きたいと思います。
人生における重要な問題を解決するために、日常の物事をスムーズに進めるために、仕事で成果を出すために、私たちは、日々、何らかの準備のために時間を費やしています。そして、物事が上手くいったり、いかなかったりする経験をとおして、準備が大事であることは、おそらく誰もが分かっていることだと思います。ところが、過不足なく、いい塩梅にムダなく準備することが、難しいのは何故でしょうか?
それは、「準備する力」は、情報を集め、想像し、判断する能力や経験によって身につくものだからです。正確な知識を得た上で、何度も実践を重ね、徐々に身に付いてくるものだからです。
自分なりに『準備する力』が身についているなぁと感じたエピソードを振り返りながら、『準備する力』を磨くコツを整理したいと思います。
■「はじまり」から「おわり」までを考える習慣
去年の秋ごろ、人生初の松葉杖生活になっていた時期がありました。出張以外は、在宅勤務に切り替えて仕事をすることができましたが、半年以上前から調整していた出張を再調整するとなると、ご迷惑をおかけしたり、再調整コストがかかるので、出張に行くことを選択しました。
松葉杖を伴って出張に行くとなると、携行品の取捨選択や移動時間の見積もりなど、これまでとは異なる条件を考慮しながら、準備をすることになります。例えば、キャリーバックが使えないので、リュック&ポシェットに入る最小限&最軽量の荷物にするため、現地調達できるものを判断したり、移動手段をタクシーに変更した際の待ち時間を考慮したりといった感じです。
そして、初めての体験であるにもかかわらず、特に意識することもなく、サクサクと準備を進めている自分に気づいた時、これは、自らの経験というデータ(事実)に基づき、『プロセスマイニング』をしているということに気づきました。(『プロセスマイニング』とは、業務の流れを可視化・分析し、最短でムダのない業務構築をするための手法)
これが、もし、初めての出張であれば、このようにサクサクと進めることはできません。社会人1年目の初出張のアクシデントに始まり、今まで数々のアクシデントを経験してきたからこそ、アクシデントが発生しても動じない出張準備をする力が身についていることに気がつきました。つまり、何千回という出張経験を経て、出張の「はじまり」から「おわり」までを考える習慣が身についたことで、アクシデントが発生しても影響を最小にする判断ができるようになっていたということです。
covid-19は、「おわり」が見えない状況ですが、「はじまり」から「今日」までを振りかえることで、何を準備(備蓄)しておけばよいのかは分かります。我が家では、もともと、花粉症対策やインフルエンザ対策として、マスク、ハンドソープ、アルコールなどの備蓄があったので、欠品が続いた時期においても、商品を追加購入せずに、焦ることなく、「心の余白」と「時間の余白」を保持しながら、過ごすことができていました。
「はじまり」から「終わり」までを考え、「心の余白」と「時間の余白」があるときに準備をしておくことで、さらなる「余白」がうまれ、変化に振り回されず、ご機嫌のいい「私」でいることができます。
日ごろから、ぜひ、『準備する力』に意識を向けてみてください。そうすれば、ご機嫌のいい「私」でいるコツが身についていくことと思います。
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