「能力」ではなく、まず「年齢」で考える日本
「定年後も全く同じ仕事をしているけれど、給料は3割減になってしまった」
これは、先日、定年後も同じ企業(日本企業)で継続して働いている方から教えてもらった事実。
これをきいて思った。「なぜ、日本企業は年齢で考えるんだろう?定年後も現役時代と同じように働けるって、会社は思わないんだろうか?」
できる人は、年齢に囚われて生きていないし、継続的な知識のアップデートを習慣にしているから、逆に、年齢とともにパフォーマンスが上がっている。
(体力の低下も理解した上で、自分のパフォーマンスの上げ方を知っている)
ところが、日本企業の多くは「歳をとるとパフォーマンスが低下する」という概念を全員にあてはめ、同じパフォーマンスで働けたとしても、「定年」という年齢を境に給料だけが削減されてしまう。
すべての年代で、年齢に関係なく、報酬を決める仕組みにならないと人生100年時代なんて無理な話。
今のままだと、能力のあるシニア世代はシニア世代で会社を作るという話になって、能力のあるシニア世代と若い世代のコラボレーションが難しくなってしまうのではないだろうか?
年齢に関係なく、できる人はできるし、できない人はできない。
それにも関わらず、年齢が若いということだけで「成長」という不確実なものに頼っている日本。
誤解のないように付け加えておくと、「成長」を否定しているわけではなく、成長のための行動の結果として「できる」が増えるのであり、この「できる」に対して報酬が支払われるようにならないと、人生100年時代を支えていくことはできない。
年齢に関係なく、いつだって「できる」を増やすことはできる
「まだ、若いから〇〇できない」「もう、何歳だから〇〇できない」と、まず「年齢」で考えるのではなく、まず「できる」を増やす方法を考えていきたい。
◆年齢に関係なく「できる」を増やす思考と習慣
私の年齢に関係なく「できる」を増やすお手本は、母の在り方。
傘寿を超えている母の誕生日に贈ったのは、iPad。
世の中の変化を受け入れ、10年以上前からPCやDVDレコーダーを使いこなし、新しいモノにためらうこともなく、「できる」を増やし続けている。
「面白いわね〜」と楽しそうにiPadの操作を覚えながら、
「〇〇はどうやればできるの?」
「〇〇はどうやればできるの?」と「できる」を増やしていく。
今朝、起きてきたばかりの私に母が訊く
「あの後、自分でいろいろ使ってみたの。これが上手くいかないんだけれど、どうやればできるの?」
年齢に関係なく、いつだって「できる」を増やすことはできる