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父が教えてくれたこと:判断スピードを上げるコツ

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私の行動をよく知る方々から「判断スピード上げるためにやっていることはありますか?」と訊かれることがあります。そこで、今日は、私が行動する時に習慣にしていることを書きたいと思います。

1:直観力を鍛えるために「考え続けること」

下図は、問題が発生したとき、どのように判断して行動するかを、認知科学の二重過程(プロセス)理論を使って簡易的に示した図です。問題が発生したとき、直観による判断が適切であれば、望む結果を早く手に入れることができますが、直観や推論(分析)が誤っていれば、残念ながら望む結果を手に入れることはできません。

つまり、判断スピードを上げる1つ目のコツは、「直観力を鍛える」ということになるのですが、直観力を鍛えると言っても、具体的には何をすればいいの?と思う方もいらっしゃると思います。

私は、直観力を鍛えるためには、日頃から何事に対しても「考え続けること」であり、「考えられるすべてのケースを洗い出す習慣をもつこと」だと考えています。

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先日、搭乗予定の飛行機が台風で欠航になった際も、直観力を駆使して、最速で到着できる奇跡の1席を手に入れることができました。もちろん、運もありますが、運だけではなく、考えられうるすべての手続きをとり、手続きをされる方のオペレーションミスも予測し、未然にミスを防ぐことができたからだと考えています。

2:『判断基準』を言語化し、公言しておく

『断る』『断られる』ことを、『拒絶する』『拒絶される』の同義でとらえると、判断基準がブレて、いつまでも後悔がつきまとう気がします。

例えば、断った時に「これでよかったのかな?」とクヨクヨしたり、断れなかったら断れなかったで「引き受けるのではなかった」と後悔した経験は、誰しも1度くらいはあると思います。また、『断られる』ことを恐れると、他の人に頼らず、1人で抱え込んでしまって、窮地に追い込まれてしまうケースも少なくありません。

私は、『断る』『断られる』ことを、語源のとおり『判断すること』『判断されること』ととらえ、自分の判断基準を明確にし、言語化しています。自分の判断基準を言語化することで、『断る』『断られる』ことは判断の1つ、選択肢の1つとしてとらえることができるようになりました

例えば、私の場合、仕事における判断基準は『全体最適』と公言しています。仕事もプライベート活動に関わることも、ご依頼いただいたことは、可能な限りお引き受けするようにしていますが、『全体最適』にならないことは、どんなにお金を出していただいても、絶対に引き受けないと決めています。
もし、Aという仕事を引き受けることで『全体最適』が上るのであれば、多少のムチャをしてでも引き受けますが、『部分最適』の場合は、理由を伝えてお断りします。(もちろん、お引き受けする場合は、健康第一であり、責任をもってやりきれるという見極めをしています。

判断基準を公言しておくと、だんだん判断基準に合わない依頼が減ってくるので、迷うことがなくなり、結果として、さらに判断が速くなります。

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3:自分の大事にしたいことを言語化し順番をつける 

読者の皆さまは、「自分が大事にしたいこと20個を序列をつけて言えますか?」
この方法は、私がやっている『感情の整理術』の1つで、ご相談者の方々にもおススメしている方法の1つです。実際にやっていいただくと分かるのですが、実際に書きだしていくと、20個という数は意外と難しいということが分かると思います。

  1. 健康的な生活をする
  2. 時間を大切にする
  3. 自分の気持ちに素直に生きる
  4. 日々の生活を穏やかに過ごす
  5. 迷ったら、機会が少ない方を選ぶ
  6. 自分の言葉に責任をもつ
  7. 部分最適ではなく、全体最適を選ぶ  etc・・・

そして、自分が大事にしたいことは、おかれる状況や環境によって変わってくるので、3か月毎、6か月毎に棚卸をして、見直しをすることもおススメしています。

自分が大事にしたいこと20個を整理しておくと、優先順位が決まっているので、判断に迷わなくなり、判断スピードが上がっていきます。これは、私自身の経験だけでなく、実践しているメンティの方々の判断スピードが上がっていることからも効果があると考えています。

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