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組織開発・人財開発・IT・ビジネスについて、日々、感じたことをつづります。

『数値化できる能力』 と 『数値化できない能力』

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『ダイヤの原石のような人材を見つけ、ダイヤモンドとして磨き上げる』

先日、組織開発や人材育成を生業としている私を評して
『ダイヤの原石のような人材を見つけ、ダイヤモンドとして磨き上げる』人であり、
数値化できない能力を感じ取れる人と表現してくださった方がいました。

もちろん、最初から、そのようなことができたわけではありませんが、
いつの頃からか、
ダイヤの原石のような方に出会うと、福引で当たった時のように、
頭の中でガラン、ガランと鐘の音が鳴り響く感じがします。
非科学的な表現で大変、申し訳ないのですが・・・)


その話をSNSで共有したところ、他にも同じように感じてくださっている方がおり、
(たいへん、ありがたいことです。)以下のようなご質問をいただいたので、
「数値化できる能力」と、「数値できない能力」について、
考えてみたいと思います。
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自分の美だけではなく他人の美も磨く能力、ステキです...!
原石と出会うことよりも、ダイヤになる可能性を信じて
原石を磨き続けることの方が難しいなと感じます。。

感性などの数値化できないモノを、実際にコトにするまでの過程で
気をつけていることやコツがあれば是非教えていただきたいです。
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「数値化できる」「数値化できない」の前に、改めて「能力」と「スキル」の意味を辞書で確認してみました。

◆「能力」(スーパー大辞林 3.0判より引用)
 ①物事を成し遂げることのできる力

 ②法律上、ある事柄に関して当事者として要求される資格

◆「スキル」(スーパー大辞林 3.0判より引用)
 訓練や経験などによって身につけた技能。ある人が有している力量や技術。腕前。熟練

 
ここでは、「能力」を、①の「物事を成し遂げることのできる力」として考えます。
例として、成し遂げたい物事を
「フランスに行って、フランス語で不自由なくコミュニケーションをとること」とします。

◆「数値化できる能力」
フランス語でコミュニケーションをとるために、訓練によって身につけた技能が「フランス語を話す」スキルということになります。
「フランス語を話す」スキルは、ロバート・L・カッツ氏が整理した3つのスキルでいう「テクニカル・スキル」に相当します。
「テクニカル・スキル」は、手法やテクニックといったやり方(How to)と結果(Result)に相関関係があるので、ある一定レベルまでであれば、同じような能力として身につけることができます。
そして、「テクニカル・スキル」は、フランス語検定のように、テストとして数値化することができます。

◆「数値化できない能力」
「フランス語を話す」という「テクニカル・スキル」を身につけるためには、継続的にモチベーションを維持できる「心」が必要になります。
そして、「心」は、「テクニカル・スキル」のように、数値化することができません。

このように、「能力(物事を成し遂げることのできる力)」は、「テクニカル・スキル」のように『数値化できるの能力』と「心」のように『数値化できない能力』があると言えます。
今回は、「数値化できる能力」と「数値化できない能力」について整理してみました。
次回は、「数値化できない能力」をどのように感じ取っているかを、がんばって言語化することにチャレンジしたいと思います。


*ロバート・L・カッツ氏が整理した3つのスキル(『テクニカル・スキル』『ヒューマン・スキル』『コンセプチャル・スキル』)の詳細については、ここでは割愛します。ご興味のある方は、ロバート・L・カッツ または ロバート・カッツで検索してみてください。

 
 

 

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