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EXAとZETTAの世紀

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1年で人類が書いてきた書物の300倍

Exaという言葉をご存じだろうか。情報量の単位ではある。ただし、その量が凄まじい。GIGAの10億倍である。現在PCを検討する時の記録容量やRAMの単位はGIGAである。

GIGAの1000倍がtera。最近のHDDレコーダーで1テラという商品があるので馴染みがある単位である。その1000倍がPETAという。市場商品ではあまり聞かない単位だが、その更に1000倍がエクサとなる。

 現在は1年でこれまで人類が書いてきた書物の300倍の情報量を生み出しているという情報がある。また、スタンフォード大が2003年に纏めたものに端を発し、各種調査会社がディジタル情報の増大を予測している。そこでは 人類が30万年かかって蓄積した情報量は12エクサバイトであり、2003年1年間で24エクサに倍増するという。

EXAとZETTAの世紀

2000年に2エクサだったものが2008年には約250エクサと8年間に100倍以上となっている。これは米調査会社が纏めた拡大するデジタル宇宙の量といった調査での、地球上で年間に生成される情報量だという。
         
ちなみに2010年には約988エクサとエクサの1000倍のZETTAという領域に入るとしている。
とにかく言えることは情報量の増大というのは人類1億年?の歴史の中で爆発期に入っているということであろう。
 
この増大の理由は2つある。情報のデジタル化とUGC(CGM)の増加である。デジタル化時代とは一言で言うとコピーする時代である」と友人のNTTのたつやさんは宣言する。
 まさしくテレビ放送が全チャネル24時間録画される時代になってくると、個人の蓄積される情報はVHSの平均の録画時間が週に2時間くらいだったと比較すると時間単位で700倍になっている。録画密度がHD基準とすると、いい加減な数字だがさらに約20倍して14000倍の録画情報になっていることになる。
          
EXA時代の情報とのつきあい方
                             
 このエクサの時代はどういうライフスタイルになるのだろうか。
かって著名なコンサルタントが「人間が生涯に生成するもしくは見れる聞けるコンテンツ容量は10テラである」といったようなことをおっしゃっていたと記憶している。
仕事で1ヶ月かけて報告書をオフィスで作成しても5メガ位である。見れる映像も月に100時間程度で50ギガだとするとそんなものかなと実感していたと思う。
        
しかし、今日新らしいHDDレコーダーで1テラを1ヶ月で一杯にすることは容易である。情報量も増大しているが、画質や音質などの高品位化が重要であると思っている。少なくとも一度高精彩に慣れると、かっての精度の画像には戻れない。
       
量より質ということが進むことは必然であると思う。出来ればネット上で配信される情報も自動的に質が精査されればどれほど良いか。「ポストWeb2.0」でこのあたりの技術革新が生れてくるのでは と思っている。
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