Googleはかっては築地だった
Googleは変わったよねという言葉が良く出てくる。残念ながらそれほど愛着もなく、g-mailでさえ長く使ってきた方でも無かったのでこのコンテキストが理解できなかった。
先日その思いがすんなり理解できる説明をしてくれる人と出会った。prolexusの渡辺氏だ。「2002年くらいかな。当時はまったくマイナーで、でもYahooにエンジンを卸していると聞いていて、そうか卸に直接買いにいけばいいと思い、ちょうど魚を買うのに魚屋でなく築地の市場に買いにいくといったちょっと贅沢な気分があった」
「それとあのウエルカムページ。とてもシンプルだが、軽いのが助かった。今ほど通信速度が速くなかったので別のポータルのトップページをDLするだけでも重かったのに較べすぐ出て来た。本当にCoolだった」
GoogleはかってはWeb業界の人には築地だったのか。すると今はどう変わったのか。今ではいろんな商品があり過ぎてテーマパーク化しているということなのだろうか。
今日でこそweb2.0というバズワードと共に、IBMやMSからIT業界の巨人の座を引き継いでその存在感は圧倒的なものになったが、当時IPOする時のアナリストの評価を覚えているが、将来性に関して、意見が分かれていた。
数年前までは30万台を連携したサーバー群と毎晩行うクローラーにより、タイムリーに情報アクセスリスト、つまりランキングつきインデックスを作成してきたが、今日では45万台だという。
情報大爆発が起こっている今日、情報やサイト数は等比級数的に増大しているが、このままだと45万台が60万台、100万台となっていくのではないかと余計ではあるが心配してしまう。
他にも同じような心配をする人がいて、飽和する米国のオンライン広告市場の売り上げだけでは成長が止まる、もしくは鈍化することは自明であり、上がっていくサーバーの固定費を考えた収益の多角化のために「検索の有料化」ということが噂にはある。
しかし、エンドユーザーに向けての無料のサービスこそがGoogleらしいと考える。それだから少々プライバシー情報を提供しても良いと考えている人も少なくないはずだ。来年にはGoogle Phone(仮称)というユーチューブと動画連動する携帯電話を出すという噂もある。日本の携帯流通が機器の価格を通信費用と分離するという規制が入って無料ケータイが無くなりつつある。どこまで無料でいけるか、是非その限界に挑戦し続けてほしい。