オルタナティブ・ブログ > イメージ AndAlso ロジック >

ヴィジュアル、サウンド、テキスト、コードの間を彷徨いながら、感じたこと考えたことを綴ります。

地震と防災について。潮位による南海地震の予知。

»

ときどき書いている地震に関する情報。防災意識向上につながるよう、また書いてしまいます。
ども、「大気イオン地震予測研究会 e-PISCO」古参市民メンバー、ハンドル "海の青" です。(PISCO自体が活動縮小している模様で、もう長年何も投稿してないけど) 

・高知県港湾の潮位による予測

私は、南海地震に関しては、中村不二夫氏による潮位予測が、直前予知を可能にする最良の方法だと考えています。
中村氏は在野の研究者ですが、研究機関にもできない研究をなさっておられます。
高知県は、牧野富太郎博士といい、中村先生といい、在野の研究者を輩出する土壌があるのかもしれません。(非常に尊敬しているため、勝手に「先生」と呼んでいます)

「南海地震は予知できる」ホームページ(中村不二夫 高知県土佐市宇佐町)

宇佐港、潮位動画

※【同サイトより、中村先生の解説】
マイナス40cm以下は異常潮位。
マイナス1m以下は危険潮位(沿岸部から安全な高台への避難を推奨)。
マイナス1.5m以下は極めて危険な潮位(ただちに沿岸部から安全な高台への避難を推奨)。

中村不二夫先生のご著書「南海地震は予知できる―地震が残した証拠品

潮位動画は宇佐港だけです。次回の南海地震で必ずしも宇佐港の潮位が変化するとは限りません。他の港の潮位が変化する可能性もあります。そこで、

気象庁、各地点潮位観測情報

複数の港の潮位が変わることは、間違いないでしょう。海の底で変化が起こるわけですから。

中村先生運営の宇佐町のサイトでは、以前は、機器運営費の寄付を受け付けていて、お小遣いを寄付しようと思っていた矢先、受付ページがなくなりました。その後、現在のサイトが開設され、宇佐町で運営するようになったようです。でも、窓口が、中村先生おひとり、ダイレクトなんですよね。ご高齢です。もろもろ大変そう。

高知県の自治体が連携して、日々海を観測したデータを集約するようなシステムを構築できれば、被害を低減できることでしょうが、これも難しいのだろうなと思います。
職員が一日2回港を確認するとか、漁師さんに報告を依頼するとか、カメラで定点観測するとか、ドローンとばすとか。撮影して、AIに画像比較させて、異常あれば自動的に、登録したスマホに警告発信、震源域の自治体が費用を支援した場合は、登録した高知県外の住民にも一斉メール、それができれば、津波から逃げ遅れる人は激減するような気が。潮位で予知できることが分かっているのに、手をこまねいて、逃げ遅れる人がいたら......実現が難しいことは百も承知で書いています。

また、直前予知は難しいと思いますが、比較的短期の予知では、産総研のサイトが参考になります。

地震に関連する地下水観測データベース "Well Web"」産総研 地質調査総合センター活断層・火山研究部門

・地下水観測

地下水観測の情報は、コメントもほとんどなく、現時点では参考にならないと思います。ただ、過去の南海地震では、道後温泉の湧出が変わっているわけで、今後、参考になるかもしれません、いや、何も起こらない方がよいわけで、参考になる事態など願い下げですが。観測機器の故障もしばしば。が、次の2つの地震情報は参考になります。

・深部低周波微動活動表示

「地震データ・震源データ表示」メニューから「深部低周波微動活動表示」を確認します。ただし、場所を特定できるわけではありません。黄色や赤が付いても、付いた領域近くで地震が起こるわけではないからです。
6月21日以降、四国、紀伊、東海と、赤が付き始めています。続かないように祈りましょう。

・震源図表示

「地震データ・震源データ表示」メニューから「震源図表示」、「ここ」をクリック、Javaに関するメッセージが表示されたら「×」を推してクローズ、左のペインの下の方にある「震源図表示」ボタンをクリック、これで近々の気象庁一元化震源がプロットされます。
左ペイン最上部の「対象データ指定」から「深部低周波微動」を選択、「震源図表示」ボタンをクリック。中央構造線に沿ってプロットされたときは、九州や中四国の人は気を付けたほうがよいと思います。
日付の範囲を指定して地震データと比較検討するのは結構手間なので、これまでの深部低周波微動のデータと地震のデータを自動的に照合できれば、関連性が分かりやすいと思うのですが...。

気象庁の地震資料

3月~5月のWellWeb

・深部低周波微動活動

四国の深部地震動は、2月22日~3月9日まで真っ赤でした。その後、3月18日から21日、4月14日から19日も真っ赤でした。
大阪府北部地震については顕著な予兆は見られませんでした。6月4日から、深部低周波地震・深部低周波微動活動、黄色信号が付いていましたが、赤色ではありませんでした。

・震源図 / 深部低周波微動

3月の、四国の中央構造線上の回数は、怖くなるほどでした。

宏観異常

熊本地震(2016年4月14日21時26分)の時は、それまで「揺る前に鳴いたことのない」相方のペットの高齢コザクラインコがまだ存命で、発生半日前から発生後1時間の間、奇妙な叫ぶような鳴き方をしていました。九州―四国で、近かったからかもしれません。

今年は、3月半ばから2~3週間、カラスが異常に群れて激しく鳴いていました(PISCOの故弘原海教授著「大地震の前兆現象」によれば、カラスの異常行動が発生するのは、地震発生の1~2週間前)。

大阪府北部地震(6月18日7時58分)の数日前から、松山市では、カラスの大群の異常行動がありました。屋根の上を何羽も走っていてすごかったです。
また、6月17日の夜20時頃の月は、これまで見たことないものでした。まるい形がはっきり見えて、その上に異常に輝く三日月が重なっていました。

私は地震が近づくと、地面に引っ張られるような、身体を押し付けられるような感じになり、頭の働きが鈍ります。
熊本地震(2016年4月14日21時26分)の時は、4日前の10日の深夜0時頃から4~5時間、松山では、空気がよどんで音が止まっていました。それから、体調が思わしくない状態になり、しかし寝込むほどではなかったので、11日朝に防災用品の不足分を注文し、14日に届いて段ボールを片づけていた最中に、地震が。
大阪府北部地震の時は、前日の昼間の倦怠感がひどくて、ふらふら。でも、がんばって夕方から家事をして、翌朝7時過ぎにトイレットペーパーとレトルトごはんとビスケットと茶葉をネットスーパーに注文、それで力尽きてPCの前でぐったりしていたら、地震が。
3.11のときは、倦怠感プラスひどい頭痛で動けず寝込んでいて、夕方になって、家事看護のため必死で起き上がりました。
二徹の極限状態の睡眠不足で重い風邪をひいたような倦怠感です。わたしは精神力非常に強い方ですが、この倦怠感は気力でどうにかなるものではありません。

そのようなわけで、南海地震ともなると、わたしは倒れ込んでいて動けなくなること必至です。
上記の潮位情報、一日2回チェックしていますが、そうなると、もし異常潮位に気付いても、友人たちにSNSで知らせることはできなくなります、と前もって書いておきます。
......現住居兼事務所の耐震化は諸事情から諦め、今年1月に、私の個人事業所の仕事場を借りました。標高+ビル高>40m。梅雨入りしてしまったこともあって、まだ荷物も非常用品も運び込めていない......。

ちなみに、現住居とその近辺。芸予地震のとき震度5強で、ブロック塀が軒並み倒壊。で、その後、またブロック塀に。フェンスかマメイヌツゲの方がいいと思うのですが、自分の持ち家ではないので積み上がるブロックを眺めているしかありませんでした。

ニンゲンも自然の一部なので、体調がいつもと違う、でも、病気ではない、というときは、気を付けた方がいいと思います。また、ペットを飼っている人は、毎日観察したほうがいいと思います。異常を知らせて、助けてくれるかもしれません。

それと、非常用品。ペーパー類は、普段から余分に買っておいた方がいいです。食品と違い、製造工場が全国に点在しているわけではないので、地域によっては供給がストップするリスクが高いからです。

Comment(0)