たとえば 「アプリ+3Dプリンタ+リアル」 ビジネスとか。
Silverlight 1.0 が登場した時に作ろうと思っていて作れず、その次は Windows Phone 対応英語版を作ろうと思いながら作れぬまま、ストアアプリで今度こそと思いつつ、いまだ作れていないアプリがある。
そのネタというのは、HAKONIWA、だ。
箱庭。
箱庭の作成部分の処理だけならプログラムは短期間で書けそうな感じだけど、素材のイラストを作るのと画面デザインに2週間、それ以前に、企画のための学術的な調査に数週間以上かかりそうだ。
そのうえ、作成した箱庭画像の保存以降の処理には検証が必要で、プロトタイプを作りながら設計ということになると思う。
いや別に、プロトタイプは学術的でなくてもいいわけで、箱庭作成部分の処理だけ作って、さっさと申請しちゃえばいいのだろうけど。
おおまかな処理の流れは、次の通り。
箱庭の作成
1. 「箱」選択。画面上に枠が表示される。ピンチでサイズ変更可。
2. 「砂の色」選択。純色のカラーバーで選択。箱の中の矩形の塗り色を変更。
※矩形の上にアルファ値を設定した砂テクスチャのレイヤを重ねておけば、色変更だけで砂の色が変わったように見せられる。
3. 「部品」選択。画面上に、「木」「花」「石」「物」のボタン。タップすると候補を絵付きリスト表示。再タップで確定。
選択した部品をドラッグして移動。ピンチで拡縮。部品上を再タップでコピー部品が増える。
部品上タップでコピー部品を増やしてドラッグする処理が肝になりそう。、
※画像タップで処理を実行するのは、Windows Phone アプリの「ビジュアル傾斜計」に同じだけど、繰り返すとなると、うまく書かないと複雑化しそう。
このとき、選択した画像のファイル名と個数を、バックエンドでXMLファイルに随時記録しておく。
4. 完成したら「保存」する。画像として保存される。
箱庭の目的選択
保存後、メッセージを表示。箱庭画像の使用目的を選択して、実行する。
A) 画像共有
純粋に庭園作りの趣味として、SNSに投稿できる。
―――――以下は、ビジネスになるので、プログラマ単独では不可能。
B) 箱庭療法
アプリ開発元が提携している心理療法士を指定して、画像を送信できる。
心理療法士から、アドバイスが返される。
※この部分は、学術的な知識なしで下手に実装すると人を傷つけることになりかねないわけで、精神医学・心理学の情報を得てからでなければだめ。専門家の参画が必要と思われ。
C) 3D出力(有料サービス)
3D出力ビューローを指定すると、バックエンドで保存されているXMLデータを参照して、選択した画像の記録から、見積もり金額が計算されて表示される。
それでよければ画像を送信すると、盆栽等のミニチュア部品が3Dプリンタで印刷されて、届く。たくさん注文すると、盆栽ストラップがサービスで付く。
室内でプチ庭園を作ってお楽しみください。
D) リアルBONSAI(有料サービス)
造園業者を指定すると、選択した画像の記録から、見積もり金額が計算されて表示される。
それでよければ画像を送信すると、リアル盆栽と砂や石のセットが届く。
たくさん注文すると、サービスで蹲とか付く。砥部焼だとなおよし。(郷土愛)
といった、まぁ、アプリと、3Dプリンタと、リアル、をつなげたビジネス。
欧米向けに、まずは、アプリで反応を見るとか。
で、YouTubeでプログラマー自ら宣伝パフォーマンスをするとかですね、昔、美術手帳にしばしば載っていた沼田元気「盆栽小僧」を思い出すなあ。
ただ、すべての前に、ちょっと困ったことがひとつ。
自分が枠にはめられるのが大嫌いなタイプなものだから、盆栽見てると肩こっちゃうんだよね。いや、木のほうは、そのくらいなんてことなく受け流してるのだろうけど。そんなこと言ってたら、生活できないじゃないかぁ。それに、街中で盆栽見かけると、立ち止まってその形をまねする癖があるんだよね(やってみなさい、おもしろいから。ただし整形外科に飛び込まなくても済む程度に)。デバッグする度に席立ってくねくねしてたら一向に仕上がらないじゃん。
ちなみに四国の香川県は、盆栽の里なんだそうな。四国人なのに、さいきんまで知らなかった。