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茨城産レンコンと、松山あげの、コラボレーション。

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この地に移転してきて、驚いた名産品のひとつに、松山あげ、がある。

水分のない、カラッカラの油あげである。ポテトチップ状の油あげ、をイメージすれば、おおむね正しい。
3cmほどの矩形にカットしたものと、カット前のB5版の板と、2種類ある。私は、カットしたものを買っている(写真)。
なにしろカラッカラである。もう、どうしようもないくらい、カラッカラである。だから、賞味期間が長い。
1袋買っておけば、非常時に限らず、台風などで買い物に行けない時にも、何かと役に立つ。

松山あげ

用途は、普通の油あげと同じである。
煮物、炊き込みご飯、うどん、味噌汁、豚汁、など。
ただし、油抜きをする必要はない。パラパラと鍋に放り込むだけの簡単さである。
いくつかメーカーがあり、通販もある。

その松山あげとレンコンの煮物を作ってみたところ、これが非常に美味しかった。
レンコンを厚めにスライスして、干ししいたけのダシで煮、松山あげを投入、日本酒、てんさい糖、しょうゆで調味した。
じつに、簡単な、料理である。だが、シンプル・イズ・ベスト。
松山あげは、レンコンにとって、最強のコラボレーターであることを、再認識したのであった。

レンコンは茨城産である。

私は地産地消を心がけているので、生鮮食料品については、常に、市内産>県内産>四国産>国内産>海外産、の順で買う。四国以外のものといえば、長崎のじゃがいもとにんじん、宮崎のピーマン、岡山のごぼう、(いつもは)山口のレンコン、県内産が切れた時期の群馬のきゃべつ、青森のりんごぐらいである。バナナ、パイナップル、珈琲は海外のものである。

だからレンコンも、ごく稀に市内産があるときはそれを、そうでなければ、地理的に近い岩国レンコンを買う。が、一昨日は、岩国レンコンは見当たらず、茨城産が山積みされていたので、これをもとめた。
茨城産レンコンを使うのは、今回が初めてである。

岩国や茨城といっても広く、採れた場所によるだろうから、一概には言えないのだが、岩国のものはふっくらして、やわらかく、茨城のものはしっかりして、重厚だと思った。
おろしてつみれ風にするには岩国のものが合い、煮しめには茨城のものが合うのではないか。里芋、にんじん、ひろうす、結び昆布と一緒に煮ると美味そうだ。これだけしっかりしていれば、ブロックに切って、カレーに使うのもアリかもしれない。鶏挽肉のそぼろあんをかけて、きぬさやをあしらい、大ぶりの砥部焼の鉢に盛り付ければ、洒落た一品になりそうだ。

作った煮物の写真も載せることができたらよかったのだが、私も相方も、白飯と交互に、んまんまと食べてしまった後で、ブログに書こうと思ったわけで、既に腹の中。どうしようもない。
気に入ったので、昨日も買ってきて、野菜室に転がしておいた。数日中に調理することになるだろう。

350円のレンコンひとつに、大きな力はないだろうけど、こうしたことは、生活の中で気軽にできる、被災地支援のひとつではなかろうか。

もっともこの近辺のスーパーでは地元産のものが大半で、関東のものは、ほとんど見かけない。
料理の得意な人で、被災地の農産物が入手できる人は、得意料理を作って発信してみてはいかがだろうか。

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