今年の終わりに
今年も終わりが近づいてきました。
アクティブアナリテックスという概念がブレークすると宣言して3年立ちますがやはりまだブレークしたとは言えません。
しかし、少し良い兆候が出てきたと思います。
アナリティクスを語る際にはドメインに特化した知識が不可欠で、そこが基本的にドメインニュートラルなプラットフォームベンダーという立位置からは難しいわけですので、それゆえにアクティブアナリティクスの有用性を人々に伝えるのに苦労してきました。
しかし、アクティブアナリテックスの有用性を従来の回顧的分析を補完するものと捉えると割りにすんなりと人々の腑に落ちることがわかってきました。
データ分析というとどうしてもDWHに代表されるように業務上のデータと分けて運用するというステレオタイプは本当に根強いものがあって、それに真向から対抗する概念としてリアルタイム分析をぶつけるのは得策ではないとはぼんやりと感じていましたが、今年ある所で読んだリアルタイム分析を従来の回顧的分析を補完するものと位置付けることでの価値訴求をするという話がとてもすんなりと入ってきました。
それ以降、アクティブアナリティクスの説明の際に上記の要素を踏まえて説明すると、人々の食いつきに明らかな違いがでてきたように感じます。
そしてこのコンビネーションがうまく回り始めると、回顧的分析もリアルタイムデータに基づいて行えることができて、手間のかかるDWHを維持管理するのは無駄という話にもつながるのではないかと思ってみたりしています。
そして、業務と分析が一体運用できるようになれば、分析をもっとカジュアルに行えるようになるのではないかと思います。
分析には試行錯誤というのがやはり不可欠な要素なので、分析を行うということに対する敷居を低くするという意味でも面白いのではないかと考えています。
そして、ビッグデータというバズワードが出現してかなり時間が立ちましたが、今年はそれに加えてIoTという言葉を聞くようになってきました。
ビッグデータと同様にまだ概念が一人歩きした状態で具体性に欠ける部分がありますが、来年以降益々聞く機会が増えそうです。
まだいろいろなものがつながってデータが増えるというぼんやりとしたイメージで語られることが多いですが、本質的にはデバイスが人と同じようにシステムに様々な要求を行うようになるという所が重要だと思います。 将来的にはデバイスが人のボスとなって様々な命令を下す世界が出現するということです。
データの取り扱いが益々重要になってくるわけで、そこに商機があるはずだと思っています。
来年にはビッグデータに向けた新たな製品を発表します。
iKnowという文章解析エンジンの日本語対応にめどがついてきました。
データプラットフォーム(来年にはインフォメーションプラットフォームという言い方に変化するかもしれません)として今後起きつつある変化に対応できる準備がほぼ整ってきました。
来年はいろいろなことが起きるのではないかといまからわくわくしています。