Global Summit Spotlight 1
https://developer.intersystems.com/devconnection/425-10/summit-spotlight-with-robert
4月に開催されたグローバルサミットでInterSystemsの開発部門の何名かがインタビューを受け、どういった内容をしゃべったかということの要約を述べています。
人によって時間のばらつきがありますが、大体5分程度という内容です。
日本人にはナチュラルスピードで話される内容を理解するのは大変だと思いますので、日本の皆様のために私のほうで簡単な要約をしてみたいと思います。
まずは、システム開発部門のトップであるロバートネーグルのインタビューです。
最初はリリース毎の後方互換性の確保に関する取り組みについて質問がありました。
大体いままでの実績で8ヶ月あるいは30週毎にメジャーリリースを繰り返しているができることならばこれをもっと早めたい。リリースを早めることによって、より簡単でクリーンなバージョンアッププロセスを実現するという目標に近づけたい。そのためにはアプリケーションの再コンパイルの必要性をなくし、ランタイムの互換性を確保できるようにする必要がある。しかし、これを実現するにはもうしばらく時間がかかる。
もう一つはフィールドテストのサイクルを早めて、フィールドテスターからの互換性に関するバグ報告に対して2日後にはバグフィックス版を提供してバグが直っているかすぐ確認してもらう体制に改めた。 以前は1ヶ月くらいのサイクルだったのを劇的に早めて互換性の確保のスピードアップを計った。
次の質問は、機能の追加と性能のバランスをどう取るかということでした。
(これは知っている方もおられるかもしれませんが)インターシステムズではどんな機能が新たに追加されようが、以前のバージョンに比べて遅くなることは許されない。少なくとも同等のパフォーマンスを発揮しなければならないという開発部門の掟がありまして、 それは性能に直結するバックエンドの開発者だけでなく全ての開発者が何にも増して優先しなければならないことで、しかも様々な局面でそれを心に留めて開発作業に従事しているとのことでした。
次の質問は、世界最大のCachéシステムはどこかという質問です。
最大の定義によっていろいろと変わる。
同時ユーザー数が最大なのか?
一定時間内のトランザクション量が最大なのか?
データ容量が最大なのか?
しかも最大という値は日々信じられないくらいのスピードで上がっていっている。
例えば最近終えたプロジェクトでは、今後一年間で現在のボリュームの5倍以上にもなっているかもしれないし、国全体のプロジェクトでは40,000、50,000同時ユーザーというシステムもありうる。水平線がどんどん拡張していてどこが水平線とは言えない状態だ。
最後の質問は、マイクロソフトやオラクルに比べてインターシステムズがずっと小さいがどうやって競合していこうとしているのか?
私のプロフェッショナルアスリートの経験から(彼は以前チャレンジレースという競技のプロでした)学んだことは、競合は無視すること、自分が何をすべきかについて集中することが大事だということ。
我々の顧客が抱えている課題の中から目標とすべきものを選び、それに対して大掛かりな取り組みをするのではなく、実用的で現実的な解決策を得られるように努力することが良い結果に繋がる。
細かいニュアンスは伝えきれていないかもしれませんが、大体こんなことを言っていました。