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Open VS Close

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アップルとFacebookの繁栄、そして「オープン」が廃れた理由

オープンが廃れたというのは幾分言い過ぎのような感じですが、AppleとFaceBookの隆盛は確かにそういう一面があると納得させるに十分な証拠かもしれません。

インターシステムズもこの両者に比べればずっと規模は小さいですが、クローズの方向で領域を拡大しつつあります。

もちろんオープン環境への対応を無視しているわけではありませんが、様々な業界標準や規格への対応を行っていろいろなものに接続、対応できますよといった所で、結局の所、それだけではオープン文化が築き上げてきた膨大なソフトウェアスタック群の1部分の役割を担うだけとなり、なかなか差別化が難しいという現実があります。

あとはオープン環境が管理不能になるほどに拡大しすぎたというのもあるでしょう。

とはいえエンタープライズIT領域ではベンダーにロックインされたくないというマインドは相当根強いので、クローズ方向で押し切るのもなかなかハードではあるとは思います。

そして日本の場合にはIT産業(SIerという事業モデル)がオープン環境がもたらすカオスでめしを食っているという現実もあるので、すぐにクローズに振れるというのも難しそうです。

まあ今後オープンへの差し戻しもあるでしょうが、しばらくはクローズ方向がトレンドのような気がします。

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