クラウドの利用
当社製品を使って、ちょっとしたサービスを外部公開したいと思っていて、まずは、現在日本のホームページのホスティングをお願いしている会社に打診した所、サーバーOSがBSDだとのことでした。
残念ながら、BSDでは、当社製品は動作しません。
OSをLinuxに代えることはできませんかと打診しましたが、他ソフトウェアの動作確認等で手間とコストがかかるという予想通りの回答となり、その計画は頓挫しました。
しばらくして、クラウドという言葉でこの業界が盛り上がりつつあった時に、本社の方でアマゾンのEC2への対応計画があることを知り、
そうだクラウドにのせるという手があることに気がつきました。
当初は、本社方針に習って、アマゾンのEC2をつかうことを考えましたが、よくよく考えたら、今回は、LinuxOS上に当社製品をインストールして、その上にちょっとしたWebベースのアプリケーションをのせるといういたってシンプルな構成なので、Linux(Windowsでも良いけれど)が動くだけのサービスで十分だとの結論となりました。
そこで、調べてみると国産の類似サービスがいろいろとあることがわかりました。
その中から適当に選択し、サービスの試用をしてみることにしました。
結果は、思いのほか簡単に外部サービスを公開できることがわかりました。
今回の利用は、クラウドのカテゴリーの中では、IaaS(イアースと読むそうです)に該当するものだと思います。
従来のデータセンタービジネスの延長線上で比較的簡単に参入でき、実際ハードベンダー、大手SI、ISPベンダー、通信キャリア、ホスティング会社等々群雄割拠の状態です。
一方、本家のアマゾンEC2は、さすがに少し先を行っていて、サーバインスタンスという名前で、特定のソフトウェア環境をセットアップしたものを保存して、それを公開するしくみを用意しています。
こうなると個々のサーバインスタンスは、PaaSになるという感じでしょうか。
現在本社の方で行っている作業も当社製品をセットアップしたものを1つのサーバインスタンスとして登録するためのものとのことです。
今回試用してみて、実際に動かしてみることでクラウドというものがどういうもので、SaaS、PaaS、IaaSの違いがなんとなくわかってきた気がしています。