最新海外事例1
1ヶ月に一回のペースで製品の紹介(無料)セミナーを実施しています。
紹介の中にはやはり事例を含めるのが基本です。
日本のお客様は、当然ながら海外事例よりは、日本の事例を求めるわけですが、日本の事例を紹介するのは、結構骨が折れる割には、案外事例としての面白みがないので、個人的には、ちょっとジレンマを感じます。
まず、なかなか公開してよいという話になりにくいです。
エンドユーザー様が事例公開にOKを出さなかったり、パートナーご自身がご自分達のノウハウをあまり公開したくないなどいろいろな事情がありますが、公開のOKがでるまでに非常に時間がかかるのが実情です。
紹介セミナーは基本的に毎回違う方々に対して、実施するので、同じ事例を紹介しても良いのですが、やはりなるべく新しい旬な事例を紹介していきたい(個人的には毎回同じ話をするのも飽きてくるというのが大きいのですが。。。)と思っています。
そうすると、勢い海外事例に目を向けるしかありません。
そういうことで、海外事例情報を色々と収集するのが、日課となっている今日この頃です。
海外事例にしても、なかなか細かい情報まで収集できずにフラストレーションが溜まる部分は、多分にありますが、それでも非常に面白い事例が結構あるなあと感じています。
そんな中、最近の事例の中で、最もインパクトのある事例を紹介したいと思います。
それは、ヨーロッパ宇宙局(Europian Space Agency)のGAIAミッションのデータベースにCaché(キャシエ)が採用されたという事例です。
GAIAミッションというのは、私たちの銀河の正確な3Dマップを作ろうという野心的なプロジェクトです。
2012年から5年間、約70回の観察を銀河の観察できる天体全てに対して実施するものです。
その星の位置、地球からの距離、移動状況、輝度の変化などを観察するとのことです。
問題は、そのデータ量の膨大さです。
10億個の天体に対して、約100の観察内容があって、各観察に求められる情報量が600バイト必要とのことです。
これを単純に計算すると、60TBというデータ量になります。
これだけのデータとなりますと、データベースに格納するだけで大仕事になります。
実際、ESAでは、某有名RDBMSを使って、実際に実施してみたようですが、数日かけても終わることができず、他の方法がないかと考えて、我々の製品にたどり着いたということです。
結果、我々のテクノロジを使うと、数時間で60TBの格納ができることが証明されたとのことです。
1回が60TBですからそれを70回繰り返すということですから、単純計算で4.2PBというボリュームまで膨れることが予想されます。
格納もさることながら、これだけのボリュームのデータベースに対して、様々な検索を一定時間内で実施することも要件には含まれているようで、現時点では、約1PBのデータを蓄積した状態で様々な検索がどの程度のパフォーマンスで実施できるかの検証を繰り返しているとのことです。
これだけの規模になりますと、様々な困難が予想されますが、なんとか困難を克服して、すばらしい成果が得られることでしょう。
詳しくは、以下のページを参照