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プリセールスエンジニア

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プリセールス・エンジニアという職種はベンチャーには不要である

私の職種に関係することで、しかも不要と言われれば、職を失うことになるので、これは聞き捨てならないと思いました。

しかし、内容は、営業とプリセールスのエンジニアがセットで営業活動するむだというか、そういうスタイルが本当にいいのかという問題提起なのでは、という感じを受けました。

実際に我々が売っている商品も一般的な営業部員がメリット等を訴求することは、ほとんど不可能ですし、製品のポートフォリオも膨らんでいくなか、プリセールスのエンジニアも扱い商品を全てカバーすることが難しくなりつつあり、ますます営業が商談の初期段階に関わるのは、困難になっています。

かといって、営業行為をクローズするためには避けて通れない価格交渉などをプリセールス部隊がやるのはやはり勘弁してほしいし、

また、ある程度商売の形ができた顧客とのルーチンワーク的な営業行為(我々の言葉ではリカーリングビジネスと言いますが)は、やはりいわゆる営業部隊がこなしてほしいところです。

結局の所、営業行為にもハンター的(狩猟民族)な要素とじっくり育てる(農耕民族)という2本立てが必要で、ある程度大きな会社ならば、2つの営業組織を立てることもできるでしょうが、規模の小さい所ではなかなか難しいというところでしょう。

一方、プリセールスエンジニアが、いつでもハンターでいられるかというと、実際には安定期に入った顧客に対して、技術的な面では、あとはポストセールスの技術部隊が全てカバーしてくれるかというと、ポストの技術部隊は、効率を追求するあまり、個々の顧客のコンテキストにはあまり関心を持たない傾向があります。

ですので、その部分のフォローをやる必要がでてきますので、農耕民族の要素も必要ということになります。

そして、結論は、会社の規模、取り扱い商品の性質、客層など個々にバリエーションがあり、どういうフォーメーションが良いかは、各自模索するしかないという感じですかね。

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