Itaniumの命運
いよいよItaniumがやばくなってきました。
RedHatもひそかにアナウンスしていたのですね。 これは知りませんでした。
http://journal.mycom.co.jp/news/2009/12/24/011/index.html
今までItaniumを推進してきた日本のメーカーもサポートを止めるようですし、あとはHPさんだけですね。
最初から性能面でx86に対して、大したアドバンテージがなくて、ある時から性能で追い越されて、しばらくは信頼性だけで差別化してきたけれども、信頼性でもほぼx86(x64)に追いつかれつつあるという厳然たる事実がある以上、しょうがない結論のような気がします。
それにしてもIntelほどの会社が何故ここまでもくろみが外れる方向で動いてきたのかが不思議です。
だんだん性能面での差別化が難しくなったというのなら、まだ話がわかりますが、圧倒的な性能差をつけられたまま、差を縮めるどころか開く一方というのはどういうことでしょう?
なにか大きな目論見違いがあったのですかね。 (やっぱり、VLIWは技術的に難しく、思ったように性能を上げれなかった?) それにしても、その結果としての投資額の大きさを考えるといくらx86で儲かったといえども打撃が大きいような気がします。
歴史にIfは禁物ですが、IntelがHPと組むのではなく、DECのAlphaと組んでいたら、話は大きく変わっていたかもしれません。
そうすれば、POWERとのいい勝負になったかもしれません。
それにしてもHPさんは今後どうするのでしょう?
HP-UXはx86-64に移植するのは、そんなに難しくないでしょうが、OpenVMSとNonStopはさすがにx86-64には載せてこないでしょうね。
これで、OpenVMSもItaniumの命運とともに消え去る運命かと考えると、少し寂しい感じです。