ThinkPad X40にSSDを載せる
以前に古いマシンにWindows 7をインストールする話を書きましたが、関連して古いマシンをSSDで再生することにちょっとはまってしまっています。
実際、仕事上でテストマシンというか半分開発マシンが必要になったという所からことは始まっています。
以前に書いたDellのノートPCは、やはりWindows 7では、高解像度では表示できず、魅力が半減なのと、持ち運ぶには少々重過ぎるので、高解像度をあきらめる代わりに、もっと軽いものをと考えてみると、古くなって使われていないThinkPadが何台か転がっていました。
その中にX31とX40がありました。
X40のほうが当然新しいモデルです。
X31は、外見上も少しごつごつして、重量も重いのに比べて、X40は、デザインもすっきり、軽量で大容量バッテリがついているので、当然X40の方と考えました。
ところで、中古市場では、ThinkPadはある程度人気機種なのですが、このX40は、不人気機種の代表で、実際X31より中古価格の相場が低い状態です。
それでその理由がなぜかというと、X40は、いままでのモデルとは違い、内蔵ディスクが2.5インチではなく1.8インチのものを採用しています。 そして、このディスクが非常に遅く、何を行うにももっさりとした動作です。しかも1.8インチディスクは、規格が統一されておらず、東芝と日立でインタフェースが違うという問題があります。
しかも、その後、1.8インチドライブは、完全にフラッシュディスクに駆逐されてしまった感があり、この両規格とも大きく発展することもなく、特にX40が採用している日立型は、後継ディスクの開発も行われず、アップグレードパスがない状態でした。
ですので、このディスク問題をなんとかしないと実用的に使えないわけですので、SSD化を考えるわけですが、当然需要の少ない用途にSSDを開発するベンダーも非常に少ない状態でした。
それでも、2,3社まさしくX40をターゲットにしたとしか考えられない1.8インチの日立型IDEモデルを販売しているのが見つかりました。
ですが、実際はほとんど流通しておらず、かつネット上での評判ももうひとつでした。
そして、その後もネットでいろいろ調べると、この日立IDEインタフェースをZIFに変換して使う方法があることが見つかりました。
ZIFだと選択できるSSDは、かなり広がります。
この方法は、ZIFを2.5インチに変換する基盤を改造する(レギュレータをはずす)必要があるとのことでした。
もう何十年もはんだごてを使った作業などしていませんので、そこまでやるかどうかちょっと逡巡していた所、こういう需要は結構あるのか若松通商というThinkPadの中古販売に力を入れている店で、この改造基盤を売っているのを見つけました。
値段は、当然素の基盤よりかなり高めでしたが、失敗するストレスを考えれば許容の範囲と思いました。
それで、次にSSDの選択ですが、今までの経験から、SSDは、実用上は、4Kの性能が重要であると悟りましたので、いくつかの選択肢の内から4KのRead/Write性能の高いHana MicronのZIFモデルにしました。
組み込みは、大した苦労もなく、OSのインストール、その他のソフトのインストールも大きな問題はありませんでした。
ついでにメモリーも最大の1.5Gにアップグレードし、かなり快適な開発、テストマシンが誕生しました。(もちろんJavaなどの場合は、CPU性能が足りない可能性がありますが、インターシステムズの開発プラットフォームは非常に軽いのでこんな非力なマシンでも十分です。)
ブートから操作可能になるまで大体1分程度です。
いままでは、ブートして使えるようになるまでに、ディスクのアクセスランプが静かになるのを待たないと全く使えない状態でしたが(感覚的には4,5分待たされる感じ)、一応アクセスランプがチカチカしている状態でもある程度の作業が可能になったので、本当にストレスがありません。