スケールアップに回帰するか?
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2010年になって、ますますクラウドという言葉が勢いを増しつつあるように感じます。
クラウドというと、言われてみればイメージとしては、ワークロードの増加に対して、際限なくスケールすることができるという感じを抱いていましたが、これもIT系媒体の情報提供の仕方なのかあるいは情報操作なのかに惑わされていたということなのかもしれません。
実際問題全てのITサービスがGoogleなどの限られた巨大サービスの様な強烈なインフラを必要とするわけではなく、たとえクラウド環境に移行したからといって、サービスが巨大化する必然性はないわけですしね。
そう考えると、当然インフラとしては、巨大なファシリティが必要でしょうが、個々のインスタンス(クラウドサービスによって名称が変わるかもしれませんが、アマゾンの定義を流用しました。)は、スケールアウトを考えるよりは、スケールアップのほうがアーキテクチャ設計としては、ずっと楽なはずです。
スケールアップは、オンプレミスでやろうとするとコストがかかりすぎるので、スケールアウトが良いということになっているわけですが、アプリケーションを構成するコンポーネントを分散配置する必要があるため、いろいろなオーバヘッドがあるのは否めません。
クラウドになれば、その提供ベンダーのエコシステムが巨大化することで、スケールアップ環境を事前準備することが容易になるという構図です。
インターシステムズの顧客からもクラウドでサービスしたいという要望が増えつつあるようで、本社では、現在ある特定のクラウドサービスで製品の動作を確認中です。
日本でもそろそろ準備というか研究を始めなければならないかもしれません。
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