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オブジェクトデータベース

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IT系メディアとの協賛で、オブジェクトデータベースに関するWebページを執筆中です。

結局は、オブジェクトデータベースということを題材にしながら、自社製品をさりげなく宣伝するというのが、究極の目標です。(このさりげなくというのが、非常にむずかしいわけです)

とりあえず、準備段階ということで、Wikipediaでまずはおさらいしました。

いまさらながら、Wikipediaの威力というか便利さを実感しました。

必要な情報がもれなく、しかも簡潔に記述されています。

今回も大いに活用させていただくことになると思います。

それは、さておき、今回の企画を引き受ける時に、先方よりオブジェクトデータベースという題材で執筆をお願いされ、あまり深く考えずにそれでOKと返事をしてしまいました。

ですが、いろいろと考えると、これが結構難しい。

それは、オブジェクト(指向)データベースそのものに対する世の中(もちろんIT業界限定ですが)の関心がどの程度のものなのか?

というところが少し見えにくいからです。

オブジェクトデータベースの利用が明確に伸びてきているという兆しは、特にありませんし、リレーショナルデータベースの領域に侵食しているという話は、私の知る限りでは、ほとんどありません。

(ここまで書いて、本日の日経産業新聞で新手のマルチバリューデータベースの新製品発表が記事がでていましたので、RDBの代わりとなるものは、相変わらず模索されているということかもしれませんが。。。)

OO言語との相性はオブジェクトデータベースのほうが良いのはわかっているけれど、二次利用のめんどうくささのおかげで、二の足を踏んでいるのではないかと勝手に想像しています。

それでは、何故インターシステムズは、Caché(キャシエ)をオブジェクトデータベースとして宣伝しているのかという逆質問をされそうですが、

そこは、マーケティング部門と我々営業現場の人間との微妙な見解の違いがあります。

純技術的には、Cachéは、オブジェクトデータベースの要件を満たしていると思いますので、オブジェクトデータベースと言い切ることに問題がないように見えます。

ですが、先ほども述べた様に、私としては、オブジェクトデータベースという言葉が持つ負の部分がやはり気になるのです。

そういうことを考慮してかどうかまではわかりませんが、かつては、Cachéは、オブジェクトデータベースの代わりにポストリレーショナルデータベースと言っていましたが、この言葉の持つニュアンスがまったく日本人には伝わらないだろうなあと思いつつ、海外でも結局あまり受け入れられず、かといって新しいネーミングもされず、オブジェクトデータベースということで落ち着いているという経由があります。

何か良いオブジェクトデータベースに代わるキャッチフレーズを編み出してくれないかなと他力本願で思いつつ、実はひそかに自分では、まさにぴったりのものを見つけています。

しかし、これは、決して公には採用されないだろうなあと思います。

しかし、ここはまあ公の場とは少し違うと勝手に思っていますので、言ってもいいかな。

それは、

オブジェクトとリレーショナルと多次元アクセスの3つの顔を持つカメレオン・データベース

やっぱり、わかる人にしかわからないか?

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