Bluetoothその3
そんなに速さの必要のないデバイスを無線でつなぐ技術としては、良いものだと思いますが、Bluetoothの普及状態はあんまりパッとしません。
そのことと直接関係するかどうかわかりませんが、私が遭遇した問題を世間が何故それほど問題視していないかの理由の1つとして挙げられるような気がしています。
以前にも書きましたが、私は東京と大阪(正確には兵庫県ですが)、2重生活をしており、その2つの拠点に一台づつの自作PCを持っています。
どうせ自作するなら違うものをということで、東京のマシンはIntel系、兵庫のマシンはAMD系となっています。
1,2年に一回は、CPUのアーキテクチャが大きく変わったときなどのタイミングでリプレースします。
この両方のマシンにBluetoothをつけて対応ヘッドフォンを使っているわけですが、東京の方は、問題なくずっと快適に使えていましたが、兵庫のほうは、音とびが激しく、特に標準のメディアプレーヤーでMP3ファイルを聞くときなどはひどい状態でした。
これは、マザーボード、CPUをリプレースしたり、USBアダプタを変えたり、無線LANを切ったり、さらには違うヘッドフォンで試しても、多少の差はありますが、改善されませんでした。
これは、電源やケースの問題かと考え始めた矢先、ひょんなことから解消されました。
解消されたのは、Windows 7ベータを入れた時に自動でBluetoothのドライバー(スタック)をインストールしてくれて、それを使ってメディアプレーヤーでビデオファイルや音楽ファイルを動かすとまったく音飛びが発生しなくなりました。
検証のため、Bluetooth USBアダプタ(ドングルというらしいですが)に付属しているドライバーを入れると、見事また音飛びが発生し始めました。
現在流通しているBluetoothのドングルは様々なメーカーから販売されていますが、ほとんどが東芝のチップを使っているようです。
ネットで調べてみると、各メーカーが提供しているドライバーのバージョンはかなりまちまちで、たいていはかなり古く、東芝のサイトに行くと最新バージョンが得られるということだったので、最新を得て、インストールしてみました。
が、以前のものに比べて、少しましになっていますが、やはり音飛びが発生することに変わりありませんでした。
ここで、あきらめてもよかったのですが、標準のドライバーは、音の問題こそないものの、操作そのものは東芝が提供しているもののほうが使いやすいので、なんとか東芝のものが使えないかと思い、さらに調べてみると、何故か東芝のドイツのサイトにいくとさらに新しいバージョンがありましたので、それをインストールしてみたところ、音飛びが解消されているように感じられました。
しかし、しばらく使っていくうちに頻度は以前に比べれば、だいぶましですが、やはり発生することにはかわりなく、音自体も標準ドライバーのほうが良いように感じられたので、最終的にあきらめることにしました。
それにしても、AMDのマシンは、3世代切り替えたわけですが、それすべてに同じ現象が発生しましたので、おそらくチップセットとの相性が何か悪いとしか考えられず、他のAMDユーザーもきっと同じ問題に悩むに違いないと思うのですが、それを明確に指摘しているページはネット上でみつけることはできませんでした。
それにしても天下の東芝さんの対応もなんだかという感じですが、3年来の問題が解決して、まずはめでたしめでたし。