従来型のソフトウェア開発モデルの終焉
興味深い内容だったので、ちょっと取り上げたいと思います。
プロジェクト管理に卓越しているあす(おそらく’ある'の間違い)会社のトップは、プロジェクトを成功させる為の秘訣を【なるべくコードを書かないこと】と話しています。
これは、考えたら当然ですが、このトップの方の長年の経験(苦労)からのみ発することができる結論だと思われます。
そこで大切になるのは、自社の得意領域(ソフトウェアについての専門知識及び業務に対する専門知識)を活かした業務改善に対するコンサルティングがポイントになると思います。
つまり、パッケージ化した業務システムを有機的に連携させて、ひとつの業務を実現していくというアプローチとなり、個々の業務改善にもっと目が向くでしょうという予想です。
その時に、業務を改善するために、個々のパッケージソフトをどの様に有効活用したらよいかが、そのソフトを提供する会社の付加価値となるというのが、ポイントです。
ここが、一番興味を引いた部分ですが、そういうコンサルができるためには、パッケージにそれなりの機能というか、そういうトライ&エラーを柔軟に実現していくしくみが必要であるということだと思います。
これは、いわゆるPDCAサイクルということであり、特にC(Check)機構が重要です。
何が言いたいかというと、最近InterSystemsがリリースしたDeepSeeという製品がまさにこういう領域をねらっているということです。
Embedded BIだとかRealtime BIだとかOperational BIだとか、いろいろな言われ方をしていますが、アプリケーションの現状を即座に分析できる、従来のBIとは一線を画した新しいカテゴリーのテクノロジーというか製品群といったものです。
BIというと手垢に染まったイメージがあるので、本当は全く違う名前の方が良いのかもしれませんが、各ベンダーも良い名前を考えあぐねている感もあります。
これは、昨年来の大手ERPベンダーによるBIベンダーの買収にも多いに関連しており、欧米では、まさにホットな領域みたいです。