Realtime Embedded BI
BIというと、ひとつのステレオタイプ的なイメージは、いわゆるデータウェアハウスということになり、データウエアハウスの構築には、時間のかかるETL(Extract, Transform, Load)作業を経なければならず、オンラインのトランザクションデータに比べれば、データの鮮度が落ちるというのが、常識です。
ところが、昨今、Realtime BIだとか、Embedded BIなる言葉をちらほら聞くようになってきました。
私の解釈では、このRealtimeとEmbeddedは、言っていることがかなりダブるので、おそらく同じことを言っているのではないかと思います。
つまり、言葉の定義が定着していないだけかなと思っています。
特に、このRealtimeという特性は、従来のBIの概念からはかなり逸脱したものに聞こえます。
それで、結局の所、これは、従来のDWH的なBIとは、全く違ったものと考えたほうがよさそうという感じです。
こういうものが求められている背景としては、
ビジネスのスピードは、益々加速していて、先手必勝状態
一方、新しい規制やコンプライアンスなどへの対応は、細心の注意が必要で、意思決定のプロセスが非常に難しい
まあ、より短い時間で正しい意思決定ができる仕組みが求められているということです。
時間を短くするためには、従来の様にお上にお伺いを立てて、というのでは、遅いと。
現場で素早い決断ができなければだめだと
これを実現するためには、新しいタイプのビジネスインテリジェンスとレポーティングの仕組みが必要である、
これがつまり、そのビジネスに埋め込まれているビジネスインテリジェンスだということです。
そして、これは、対象となる情報の鮮度は、最新でなければならず、その意味でRealtime BIであるということになります。
私も概念はなんとなくわかるのですが、具体的にどんなものかというと、正直まだそこまで噛み砕けていません。
ちなみに、インターシステムズもDeepSeeという製品(というかソリューション)で、これに対応しようとしています。
それで、DeepSeeのキャッチフレーズは、Realtime Embedded BIです。
さっきも言いましたが、個人的には、冗長な表現だと思いますが、2つ並べた方がインパクトが増えると思っているのかもしれません。
この概念が今後どう発展していくか、興味深い所です。