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自動改札障害

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既にいろいろなところで取りざたされていると思いますが、私も東京から大阪への移動途中にこの障害に会いました。 

地下鉄(丸ノ内線と都営大江戸線)と京急(都営浅草線)経由で移動したわけですが、最初の乗車駅では何ごともなく入れました。 大江戸線に乗り換える中野坂上で、全改札口が故障とのことで、全部の機械が壊れるなんてことがあるのだろうかとまだ事態が飲み込めていませんでした。 

大江戸線の入り口も同様に全改札口故障とのことでしたので、駅全体で何か電源障害でもあったのかぐらいに思っていました。

そして、大門で下車した時もやはり改札が全滅である状況をみて、これは大規模なシステム障害だなと気づいた次第でした。

鈍感といってしまえばそれまでですが、ここまで状況認識が遅れた理由として、非常に意外だったのは、改札システムがこれほどまでネットワーク化されて稼動しているという事実です。

イメージ的には、改札システムは、スタンドアロンで稼動し、必要な情報交換は、バッチ的に行われているかと漫然と考えていましたが、よく考えてみるとそれも運用が大変だなと気づきました。

もうひとつ意外だったのは、これほどの広域な障害ならば、マスコミはここぞとばかり大騒ぎし、新聞やニュース等で大きく扱われるかと思っていたのですが、それほどの扱いでもなかった点です。

おそらく、今回の障害で大きな損害を受けた人がそれほどいなかったという点で、最近でいうとANAの発券障害との違いがあったのかなと思います。

もっとも、羽田の改札で精算するために並んでいた人の中のかなり年配の人(おじいさんってことですが)が、窓口のおねえさんに飛行機に乗り遅れたらどうしてくれると文句をいっていました。 必ずこういう人はいますね。

いずれにしろ、システムがトラぶった時の人間系のリカバリーが非常にうまくいった例だったように思います。

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