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医療情報学

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日本ではそうでもないのですが、弊社製品のお客様は、圧倒的に医療分野が多いです。

そういう環境に身を置いている中で、常日頃疑問に思っていたことがあります。

一般的な情報学、英語でいうInformaticsという学問があるのは、当然ですが、医療分野には、Medical InformaticsあるいはHealth Informaticsという独立した学問が認知されている事実です。

私の認識不足かもしれませんが、たとえば、建築情報学だとか物理情報学だとか製造情報学だとかは、ある科学的な分野と結びついたIT系の学問というものを聞いたことがありません。

ITの進展には2つの大きな方向性、つまり科学技術計算といわゆるビジネス利用というのがあったと思います。

医療分野へのIT応用はどちらかというと後者の傾向が強いと思いますが、それでも一般のビジネスへのIT応用とは大きく異なっているからこそ、そういう学問が発展してきたのではないかと思います。

最近は、医療業界も厳しくなりつつありますが、歴史的にまず医療ビジネスというのは、厳密なコスト管理と無縁の世界でしたので、ITを計数管理のツールと見るよりは、KM(Knowledge Management)のツールと考える傾向が強かったのではないかと想像しています。

KMといえば、つまる所、データベース技術ですので、医療分野での主流のデータベース技術という評価をいただいている弊社の技術は、一般的なRDBMSよりはKMに向いているのではないかと思います。

一般のビジネス業界も計数管理という観点では、ITでできることはやりつくしたと思いますので、今後益々KMの分野に注力することによって、弊社製品の需要が高まればと期待しています。

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