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日本語化ではなく日本化を

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CNET Japanに掲載されていたEMCジャパンの新社長の決意表明です。

これは、外資系のソフトウェア会社にとって共通のテーマです。

ソフトウェアのカテゴリによって程度の差こそあれ、日本の風土にあった仕様というものがあるということはまず間違いない所でしょう。

しかし、ほとんどのソフトのローカリゼーションのレベルは、メニューやフォームの文言を単に日本語訳したものを大きく超えていません。

結果として、それを使う日本のユーザは、文句を言いながらも、我慢して使っているという状態だと想像します。

という観点から、日本化というもっと踏み込んだ決意表明は、当然ウエルカムというところだと思います。

しかし、これは言うは易し行うは難しの典型です。

まず、

  • 日本に求められているものが何であるかを理解すること
  • オリジナル版(英語版)との整合性を取ること
  • 要求の強いものを実装することが、長い目でみて良いことかを判断する

この部分は、ローカルオフィスのマーケティング部門がかなり強力な組織でなければ、ロジカルシンキングに長けた欧米の開発部門を説得するのは、至難の業です。

そして、この部分を突破できたとしても、本質的にもっと難しいのは、

上記の作業を1年くらい続けるのは、そんなに難しくないですが、これを10年以上継続するということは、それ以上のエネルギーがいるという点です。

結局は、本社のトップの強力なコミットメントとそれに答える結果の継続というのが必須条件です。

何か否定的なニュアンスになってしまいましたが、どういう結果になるかしばらく興味深く見ていきたいと思います。

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