製品の良さを一言でいうと
隠れた財産というだけでは、商売になりませんので、当然営業活動をするわけです。
私が売っている商品は、ミドルウェアに属する商品で、簡単にいうとDBMSを含んだ開発ツールなので、価値を理解してくれるのは、ソフトウェアの開発者の方々ということになります。
ところが、残念ながら日本では、開発者の皆さんが採用の決定権を持つことは、極めてまれです。
まずは、そういう方々に評価いただいて、しかるべき決定権を持つ上司の方を説得していただくというのが、理想形なのですが、なかなかこういう形では、話は進みません。
そこで、いきおいまずは、SIベンダー等のかなり上の立場の方に説明にいくわけですが、大抵そういう立場の方は、忙しいオーラを出しながら、手短にこの製品は何がいいの?という聞き方をするわけです。
残念ながら、いまどき、そんなに単純な優位性のある製品というのは、ほとんどありえないわけで、手短に話したつもりでも、テクニカルすぎて理解していただけなかったり、なんとなく直感的に理解してもらえても、説得力を持つほどの理解ではないので、配下の技術者にうまく伝わらなかったりで、なかなか難しいところです。
考えれば、Googleがなぜすごいか、Oracleが何故NO 1のDBMSなのかをひとことで説明するのもほとんど不可能に近いと思います。
つまり、価値にそれなりの複雑性がなければ、簡単に真似られて、優位性を維持することは難しいでしょう。
それでも、何故そういう聞き方をする人が多いのでしょうか?
といいながら、私もそういわれると、答えられないのが悔しくて、一生懸命、一言で表せるキラーワードはないかとずっと模索しているわけですが、当然ながら、そんな頼もしい言葉は見つかっていません。