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マーケティングコンサルティング会社「サイコス」CEOの大航海ブログ

世界一美しいスターバックス・コーヒーとストア・デザインコンセプト

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昨年末にスターバックス コーヒー 太宰府天満宮表参道店がオープンした。「自然素材による伝統と現代の融合」というコンセプトに賛同し、建築家隈研吾が手がけたというこの店舗のデザインがとても面白かったので、他にはどんなユニークなスタバがあるのだろうと思い、調べてみた。

スターバックス コーヒー 太宰府天満宮表参道店
スターバックス コーヒー 太宰府天満宮表参道店
写真:http://www.starbucks.co.jp/press_release/pr2011-754.php

日本国内だけでも、どこにでもある店舗とはデザインの異なる「コンセプトストア」という店舗がいくつかある。その中でも特に印象的なのは、スターバックスのストアデザイン賞2008年最優秀賞を受賞したという富山県富山市にある富山環水公園店。公共の公園の中にあり、大きな窓からは景色を楽しむことができる。

スターバックス コーヒー 富山環水公園店
スターバックス コーヒー 富山環水公園店
写真:http://www.starbucks.co.jp/store/concept/toyama_kansui/

その他には、京都烏丸六角店や神戸北野異人館店等があり、こちらはどちらも外国人の間でとても人気があるようだ。京都烏丸六角店は、

「京都市の条例による『烏丸通りからガラス越しに見える六角堂を遮らない』という条件を満たすために、全面ガラス張りの大きな窓が特長のひとつで、六角堂の迫力を感じながら最高級コーヒーの香りと味わいを楽しんでいただける空間となっております。また夜は六角堂がライトアップされ、昼間とは異なった雰囲気を味わえます」(http://www.starbucks.co.jp/store/concept/kyoto_rokkaku/)

とのこと。

スターバックス コーヒー 京都烏丸六角店 スターバックス コーヒー 京都烏丸六角店
スターバックス コーヒー 京都烏丸六角店
写真:http://www.starbucks.co.jp/store/concept/kyoto_rokkaku/

神戸北野異人館店は、1907年(明治40年)に建築された木造2階建ての住宅だそうで、レトロな雰囲気のこの店でゆっくりコーヒーを飲めば、タイムスリップした気分を味わえそう。

スターバックス コーヒー 神戸北野異人館店1 スターバックス コーヒー 神戸北野異人館店2
スターバックス コーヒー 神戸北野異人館店
写真:http://www.starbucks.co.jp/store/concept/kobe/

コンセプトストア以外にも、焼きたてペーストリーのある店や、本をゆっくり読みながらコーヒーを飲める店もある。

スターバックス コーヒー TSUTAYA店
スターバックス コーヒー TSUTAYA店
写真:http://www.starbucks.co.jp/store/concept/bc/

それでは、世界にはどんなスターバックスがあるのだろう。

香港のDuddell Streetにあるスターバックス
写真:Kye Young Kang http://global.designdb.com/disko/read.asp?menuseqnum=20015&boardseqnum=6274

これを見てスターバックスだとわかるだろうか。これは香港のDuddell Streetにあるスターバックス。香港のスタバの中でもこのように昔懐かしい感じの店は珍しいそうだ。
そして、多くの人が世界一美しいスタバといっているのがこちら。

ドバイにあるイブン・バットゥータ(Ibn Battuta)モール内のスターバックス
写真:Joi Ito from Inbamura, Japan http://www.flickr.com/photos/35034362831@N01/2870473171

ドバイにあるイブン・バットゥータ(Ibn Battuta)モール内のスターバックス。このモールにはイブン・バットゥータ(14世紀にマルコ・ポーロよりも長い距離を旅した人物)が訪れたアンダルシア、チュニジア、エジプト、ペルシャ、インド、中国をテーマにしたコートがあるそう。そんな不思議な空間にあるスターバックスだ。

このように少し調べただけでも、いろいろな店舗があっておもしろい。では、スターバックスがストアデザインする際のコンセプトとはどのようなものだろうか。

2010年からスターバックスでは、4つのコンセプトで店づくりを行っている。1つ目は、先に紹介した「コンセプトストア」。コーヒーハウスでのイノベーションを探求するためにスターバックスのデザイナーが創造したユニークな環境で、『デザインの砂場』とも呼ばれる。2つ目は「伝統的コーヒーハウス」。シアトルの歴史あるパイクプレイスマーケットにある1号店での商人ルーツを反映して、使い古しの木やシミの付いたコンクリート、工場を彷彿させる照明等を採用した店舗だ。3つ目は、文化と芸術の創造的な集いの場所を演出する「職人の店」。そして4つ目が、快適で温かみのあるトレンドセッターのスタイルを体現し、その地域にインスピレーションを受けた家具と文化にあった素材を使用した「地域モダン」だ。
データ元:http://www.starbucks.com/coffeehouse/store-design

次に新しいスターバックスを訪れた際は、「この店はどのコンセプトなのかな」等と考えてみるのも面白いかもしれませんね。

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20120601 店舗所在地を修正しました。富山県富山市

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