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いまさら聞きニクいクラウドCRMあるある

第17回 Summer'16 先取り情報その1 ~とりあえず新機能を見てみた~

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皆さん。こんにちは。

ここ数日は少し汗ばむぐらいの陽気が続いていますね。

もうすぐ夏到来、ということでSalesforceにも間もなく夏が到来します(Summer'16がリリースされます)。

今回から何回かSummer'16で気になる新機能の情報を、実際に触ってみて匠Selectionでお伝えしたいと思います。

※記事中の画面や紹介している機能は執筆時点での情報となります。本記事の内容は、将来的に本機能が提供されることや、記事中で紹介している動作を保証するものではありませんのでご了承ください。

Summer'16のリリーススケジュール

Summer'16ですが、実際に使えるようになるにはもう少し待つ必要があります。リリースが待ち遠しいですね!

公式にアナウンスされているリリースのスケジュールは下記のようになっています。

・Sandboxでのお試し期間:2016年5月8日~2016年6月11日(日本時間)
・本番環境へのリリース:2016年6月12日(日本時間)

実は執筆時点ではまだリリースノートすら公開されていませんので、どういう機能なのかは今後検証をして正確な情報をお伝えしたいと思います。

Summer'16のロゴ

Spring'16のロゴは綺麗な蝶のロゴでしたが、Summer'16では夏らしく花火のロゴになりました。

ただし、Spring'16の蝶と違い静止画のようです。

※Spring'16の蝶は、画面読み込み中は羽ばたくアニメーションが施されていました。

Pic17-1.png

メニューからたどる新機能

前述したとおり、本記事執筆時点でリリースノートが公開されていないため、今回は新機能はメニューからたどり着いたものをご紹介します。

① 拡張メールの有効化、およびメールメッセージの項目追加と画面レイアウト設定

カスタマイズメニューの中に「メール」という項目がありました。これを開いてみると「拡張メール」という設定があります。

Pic17-2.png

この機能を有効化すると、「メール」のカスタマイズメニューが拡張されます。

「拡張メール」の説明に記載されたとおり、従来はカスタマイズできなかったメールメッセージの項目拡張や、画面レイアウトの修正が可能になるようです。

ただし、通常のオブジェクトと違い、拡張可能な項目は50個までに制限されているようですね。

Pic17-3.png

② Service Cloud LaunchPad

作成メニューにこの機能があります。

このタイトルだけではよく分かりませんが、説明には、「Sandbox で主要な Service Cloud 機能をすばやく簡単にリリースおよびテストできます」とあります。

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「Standard Console」および「Branded Console」は、あらかじめテンプレート化されたService Cloud用のコンソールを自動作成するツールのようです。

Branded Consoleを実行すると、以下の画面が表示されます。

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この画面から「New」ボタンをクリックし、アプリケーションの名前を入力するだけで、コンソールの画面色やロゴなどがブランド化されたコンソールアプリケーションを作成されます。

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作成されたコンソールアプリケーションを表示するには、名前を付けたアプリケーション(今回は「Service Cloud Consoleという名前を付けました」の右にある「表示」リンクをクリックします。

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Service Cloud LaunchPadのトップページにある「Service Reports & Dashboard」では、コンタクトセンターの運営可視化に必要なレポートやダッシュボードのテンプレートが提供されています。

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新しく作成すると、様々なレポートとダッシュボードが自動的に生成されています。

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これらを元に、条件をカスタマイズしたり、表示項目の追加をしたりすれば、設定にかかる作業が軽減できそうですね。

③ Debug Levels

この機能は監視メニューにあります。

元々はデバッグログの機能から、個別にログレベルを設定することが可能でしたが、ログの出力レベルを定義するための画面へ遷移するメニューがなかったため、Summer'16からメニューが独立したと思われます。

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④ リンク済み記事

この機能はカスタマイズメニューのナレッジ配下にあります。

「何とリンクするか?」がメニューからは全く分からなかったのですが、ナレッジの記事を作成すると画面に関連リストが表示されました。

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どうやらSpring'16で新たにリリースされた「作業指示」と「作業指示品目」にナレッジの記事を添付したときの画面をカスタマイズする機能のようです。

リンク済み記事の画面は以下のようになっていて、デフォルトの状態では作業指示レコードへのリンク(Linked Record)と、添付したナレッジ記事へのリンク(Knowledge記事バージョン)が表示されています。

Pic17-12.png

Summer'16はもうすぐ!

冒頭にも書きましたが、Summer'16のリリースまで2ヶ月を切りました。

リリース直後から新機能を使いこなせるように、5月8日から提供されるSandbox環境を利用して新機能のキャッチアップを始めましょう!

その前に本ブログで公開予定のSummer'16 先取り情報のチェックをお忘れなく。

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