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学生や社会人教育の中で見えてくる、ふと気になったことをつづっていきます。

ツールに頼る「伝え方」~気をつけましょう

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グループチャットなどを使って、プロジェクトを回すことはよくあります。

・グループのメンバーに、一斉に伝わる
・メールに比べ、メッセージ作成に手間取らない
・それぞれの意見が投稿でき履歴も残る

ということから、便利に使われます。

ですが最近、これに絡んだ不満や相談を耳にする機会が増えました。

その内容から、問題点が2つ浮かびました。

1つ目は

「グループチャットは、全ての投稿を全ての人が見ているわけではない」

ということです。

既読をつけていても、きちんと読んでいない人がいたり、読み落としがあったりすることがあります。
だから、きちんと見てない人が、同じ質問を繰り返したり、決定事項をひっくり返すこともあり、調整役の人からは不満が生まれます。

2つ目は

「言葉に感情がのらないので、きつく聞こえる(責められているようにも)」

ということです。

簡単な投稿だけだとクッション言葉など入らず、感情も見えません。そのうえ、短い単語だけでやりとりする方もいるため、「命令されている。」「責められているのではないか?」という相談を受けます。

つまり、グループチャットで

大きなコミュニケーションの問題を引き起こす可能性がある

ということです。


相談者で渦中にいる方々は、このような問題点から精神的に悩み切っていらっしゃいました。


グループチャットで、ちよっと雲行きが怪しくなった際には、

「しっかりと話してコミュニケーションをとりましょう。」


まずは、「話す」です。声のトーン、状況説明ができます。
できれば会って話すことが一番です。これにより文章だけでは見えない表情が確認できます。

当たり前のようですが、忙しくて忘れがちになってませんか?

グループチャットで指示を出し続けている方も、自分のだしているメッセージが
相手に気持ちの負担をかけていないか、今一度振り返ってみてくださいね。

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