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インターネット異性紹介事業を利用して児童を誘引する行為の規制等に関する法律

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プライベートなYahoo!メールアカウントに届き始めたスパムが、ちょっとヤバそうな写真入りだったので、そのリンク先をたどってみました。あ、あくまで準備中のURIBLに登録するかどうかを判断するためです:-)

そのサイトは完全に出会い系。リンクを見ていたら、「規制法」というのがあって、そこをクリックしたら、「出会い系サイト規制法」という見出しで法律条文みたいなものがずらずら書いてありました。一部を抜粋しておきます。

(インターネット異性紹介事業者等の責務)第三条
インターネット異性紹介事業者及びその行うインターネット異性紹介事業に必要な役務を提供する事業者は、児童の健全な育成に配慮すると共に、児童によるインターネット異性紹介事業の利用の防止に資するよう努めなければならない。

(保護者の責務)第四条
児童の保護者(親権を行う者又は後見人を言う。)は、児童によるインターネット異性紹介事業の利用を防止する為に必要な措置を講ずるよう努めなければならない。

パロディかと思って調べてみたら、実際に平成15年法律第83号「インターネット異性紹介事業を利用して児童を誘引する行為の規制等に関する法律 」(平成15年9月13日施行)というのがあるんですね。いくつかの規定に対して懲役や罰金などの罰則も明記されています。安全な暮らしのために (愛知県警)などの解説ページも結構多く、また出会い系サイト自体でもこの法律全文を掲示しているところも結構あります。

岐阜県公式サイトの解説では、保護者は「児童によるインターネット異性紹介事業の利用を防止するための必要な措置(フィルタリングソフトの活用等)を講ずることが求められます」。(こちら )。勧誘のスパムメールを送るのは第三条に反するようにも思えますが、具体的な取締りはなかなか難しいのでしょう。必然的に、受け取らされる方で可能な限りの対策を講じるしかない、ということになりそうです。私も人の親、我が子にこういったスパムは極力見せたくありません。

私のブログのテーマは「オープンソース」なので、保護者の責務をOSSでどこまで実現できるか、ということをちょっと考えてみました。メールならSpamAssassinなどを使ってかなり効率的にフィルタリングできます。Webコンテンツについてはどうなんでしょうか。多くの商用フィルタリングソフトはURLのデータベースを参照しています。データベースの維持管理にコストがかかるのは明らかなので、有償で使わせていただくのは当然かと思います。じゃあSquidのようなプロキシサーバとSpamAssassinのようなコンテンツ内容で判断するタイプのソフトを組み合わせて、Webコンテンツのフィルタリングができるんじゃないか、というアイデアも考えてみました。SpamAssassinは重いからパフォーマンスはあまりよくないかもしれません。でも家庭のような規模でなら、これが実現できたら面白いかもしれない。こういう実装の試みがあるかどうかは、まだうまく検索できていません。

それにしても、こういう法律があったとは。知らなかったのは私だけ?

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