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Linux、Network、Securityを旗頭にしている技術者社長の日記

DRBDはまもなく満10歳になります

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1999年12月8日19:42:10 DRBDソースコードの初版がコミット
2009年12月8日8:19:16 LinusがDRBDコードをカーネルに取り入れた

DRBDはまもなく満10歳になります。

初版は、ミスターDRBDことPhilipp Reisnerが大学で研究テーマとして取り組んだ成果として発表されたものですが、10年間で大きく成長し、2年前にはLinuxカーネルに正式に取り入れられました。

私が初めてDRBDを使ったのは2003年だったので、まだ4歳頃だった、ということになりますね。バージョンは0.6で、多少安定性に問題がありました。データが壊れるとかいう信頼性の問題はなかったのですが、何かのはずみでデータ領域全体の同期を取り直してしまうという問題があったことを記憶しています。

現行バージョンのバージョン8は、その前の0.6や0.7と比べて格段に成熟度が高まっていて、ネットワーク越しにデータをリアルタイムに複製(レプリケート)するツールとしては、商用製品をしのぐ仕様と多数の利用実績を持っていると思います。高可用クラスタの基盤としてだけでなく、最近では災害対策のためのリモートバックアップツールとしても使えるようになっています。

Philippに「おめでとう」のメールを送ったところ、上記以外のこれまでの主なマイルストーンを教えてくれました。

2004年7月16日 DRBD 0.7リリース
2007年1月24日 DRBD 8.0リリース
2008年12月18日 DRBD 8.3リリース
2011年7月18日 DRBD 8.4リリース
201?年?月?日 DRBD 9リリース(予定)

初期の頃の論文をDRBDの主な論文は、http://www.drbd.org/home/publications/にまとめられています。

ウチではDRBDを中心にしたクラスタやリモートバックアップをサポートしているわけですが、まもなく11年目に入るDRBDがますます広く使われるよう、精進していきたいと考えています。

ところで、最近facebookでの情報提供も始めました。Philipp他の写真などもアップしていますので、よろしければご覽ください。

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