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なぜ農林水産省は昨年から米価の遷移を読み違えるのか?

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最初に断っておくと、僕が米価の専門家のわけはなく、これはちょっと調べたことを書いているだけで、謎は解けていません。

昨年前半から一部スーパーマーケットで米が品切れになっていることが報道されていました。しかし、それ以降の農林水産省の発表は、在庫は十分にある→今年分が収穫されれば解消される→備蓄米が出回れば解消される、と全て先延ばしするような感じに外しています。理由は全くわからないものの、状況を掴めていないことが明らかです。

さらにびっくりしたのは、備蓄米の売り渡しが正確には以下のように「政府備蓄米の買戻し条件付売渡し」であること。具体的には「集荷業者からの買戻し期限」が「原則として売渡しから1年以内(双方協議の上延長することも可能)」となっています。これでは足りない米を今年(もしくは協議すれば来年以降)に後回ししているだけであり、今年増産しない限り、来年以降に同じことになります。農林水産省の計画が見えません。
政府備蓄米の買戻し条件付売渡しについて

さらに悲しかったのは、農林水産省の米(稲)・麦・大豆の冒頭にあった、
米の需給状況の現状について(4月21日)
です。全1ページのPDFで、書面には日付等が書かれていないだけでなく、「最近の米の需給動向」と言いながらも「既に新米の出回りも始まっている」とあったり、現状になっていません。

もちろん、僕が農林水産省の内部事情を知る由もありませんが、このようなことに慣れない人たちが空回りしている印象です。正確な情報を掴んで、駄目なら駄目と言ってほしい。

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