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【思わず入部】SNSのおかげで長年の夢、エリントンバンドに参加できることに。

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現代においてはマニアックな話題となってしまいますので、これまであまり人前で語ることもなかったのですが、わたくし、実はデューク・エリントンの大ファンでして。

Ellington At Newport 1956
Ellington At Newport 1956

あぁ、エリントンの音楽、なんと言ったらよいのでしょう。

一般的には「A列車で行こう」みたいなポップなビッグバンドジャズの王道みたいなイメージがあると思うのですが、実際はあの巨匠、膨大な作品の中で、かなり実験的なことをやり続けていた人であることは、ご存じない方も多いと思います。

エリントンの音楽は、「エリントニアン」と呼ばれる子飼いのミュージシャンによって成り立っています。いずれも非常に個性あふれるメンバーで、個々でバンドリーダーになれるような実力者、人気者が何人も含まれていました。

普通、オーケストラの譜面というのは、「1stTrumpet」、「2ndTrumpet」~というように、担当するパートで分けて書かれています。しかしエリントンは「Cat Anderson」「Cootie Williams」のようにミュージシャンの名前ごとに譜面を書きました。つまり、その「固有の音」を持ったその「ひとりの人物」を念頭に楽曲を構成していたのです。

そのメンバーがそこにいないと、そのエリントンサウンドは再現できない。

そういった「特殊事情」もさることながら、彼のアレンジするハーモニー自体も、かなり変態チックな魅力にあふれています。楽典に明るくないので詳しくはわたくしも説明できませんが、よーく聴いてみると、「何だこの音?」というような変な音が混じっていたりするんですね。

音楽理論的にはそこにあるべきではない不協和音のような音が、微妙な音量でちゃんと存在しており、しかもそれが「いかにもエリントンっぽい音楽」であることに、なくてはならない要素であると。

こういうところに気付いてしまうと、もう抜け出せないんですね。どハマリです。
きっと、今の時代に「エリントンの音楽が好きです」と言っている人は、基本である「ジャズの古典」としてではなく、ともすると「クラシックの現代音楽に近いヒップさ」に惹かれている人も多いんじゃないかと勝手に思うほどです。

まぁ、そんなこんなで20年ほどエリントンに心酔しているわたくしですが、ずーっと夢見ていたのは「エリントンの曲しかやらないビッグバンドがいつかやりたい!」ということです。

でも、その「特殊事情」のせいで、譜面というものの入手もかなり困難(オリジナルなんてまず手に入りませんので、出回っているものは誰かが頑張って採譜したもの)でありますし、エリントンを変態的に愛する人たちをどうやって集めたらいいのか?

この大きな壁がふたつあるせいで、実現は無理なんじゃないかと半ば諦めていたのです。

ところが。

先日TwitterのDMで、懐かしい人からメッセージをもらいました。大学のジャズ研の後輩です。
「以前高木さんと対バンでごいっしょした方が、連絡を取りたがっていますので、メールアドレスを教えてください。」という内容のもの。

何が起こったのかわかりませんでしたが、信頼出来る後輩(ちなみにラッパはわたくしより全然上手い(^^ゞ)なので、連絡したところ、、、

「東京でエリントンバンドを結成します。高木さんが以前お好きだと伺ったのを思い出してお声掛けしました。」という驚くべき願ったり叶ったりの内容。

うーん、実際のところ、最近の多忙さからすると無理なんです。こどものブラバンの手伝いを始めたことで、土日もかなり時間を取られ、平日も今まで通りいろいろとバタバタ。先日公演を大成功された坂本さん所属のビッグバンドも、プロに教えてもら いながら実践に臨めるということで、かなり魅力的だなーと思っていたのですが、エリントンバンドからのオファーを無視するわけにはまいりません。

これを逃したら、誰かもっと腕っこきのトランペッターが加入してしまい、もう二度とチャンスが巡ってこないかもしれません。それはちょっと耐えられませんです。
ということで、家族には迷惑かけてしまうことも増えそうですが、参加させていただくことにしました。

そして与えられた「配役」は、「Ray Nance(レイ・ナンス)役」です。ラッパのみならず、バイオリン、ヴォーカルもこなした芸達者。偶然にもわたくしの大好きなメンバー役を拝命することができました。

メンバーの連絡はメーリングリスト(今後はフェイスブックのグループなどへ移行していくのでしょうか)、参考音源や楽譜は全部クラウドサービスで共有です。以前のように譜面係が大変な思いをしてコピーする必要はもうありません。ビッグバンドの運営も、進歩してるんだなぁと感じます。

しかし、一番感動したのは、以前一度お会いしてお話しただけの「小さく細い縁」でも、SNSの力を借りて手繰り寄せることで、確実な出会いとなることです。お付き合いが増えることで正直キャパオーバーになっているのは否めませんが、残りの人生を楽しくする縁には、今後もがっついていきたいなと思う次第です。

(追記)
11/5時点で、トロンボーン担当があとひとり足りません。エリントンが好きなトロンボニストの方、よろしければごいっしょしませんか?

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