【久々に観てきた】わたくしは好きでした。映画「天地明察」。
夏目先生が原作を面白いと書かれていたので、わたくしは映画から観ることにしました。家族がだーれも興味を示さなかったので、一人で行ってきました。(^^ゞ
不勉強でお恥ずかしい限りですが、2010年の本屋大賞なんですね。
>>「天地明察」映画公式サイト(予告編などあり)
少し前に、「しゃべれどもしゃべれども」というやはりよく売れた小説を、先に本を読んでから映画を(DVDで)観たのですが、やはり小説を読んで自分の頭の中でたくましく広がった妄想は、時間や予算などに限りのある映画であらためて観た時、ちょっと残念だった覚えがあり、これは先に映画だと思ったわけです。
特に今回は星の運行~暦の作成という、かなりスケールの大きなお話なので、小説読んじゃったらちょっと大変なことになるだろうなと。
ということでいそいそと朝一番の映画館へ。(公開二日目)
わたくしの習性として、いかに自分がちっぽけかを示されると感動するところがあり、「コンタクト」のような、そもそも宇宙とはなんぞや?人間とはなんぞや?謎の解明にチャレンジ!でも相手が大きすぎた!的なのって好きなんですよね。
江戸時代初期、計算機もない時代に、星の運行を観測し、計算を元にした予測と照らしあわせて暦の間違いを修正していくという、文系のわたくしからしたら完全に気の遠くなるストーリー。合格です。(笑)
小説のレビューなどを見ると、学術的に間違っている?という点がいろいろとあるようですが、わたくし的にはそのあたりは関係ありません。どうせわかんない世界ですので、大筋が合っていれば問題なく楽しめます。そのあたり、頭悪くて幸せだなーと思います。
感想ですが、思ったよりはコンパクトな感じで、果てしないイメージはわかなかったのですが、高校の日本史で勉強した数々の人物名、わけもわからず覚えた貞享暦改暦の経緯など、やはり歴史はストーリーで把握すると面白いなぁと、どちらかと言うと「ファンタジー」ではなく「歴史萌え」した作品でした。(歴史小説ですから当たり前ですが)
映画のレビューではわりと厳しく評価されている岡田准一さんの演技も、わたくしは良かったと思います。最初はヘナチョコ系のキャラだったのが、改暦事業が進むにつれ、鬼気迫る必死の形相になっていくのも(メイクもありますけどw)、よく表現されていました。
いやー、役者さんってお仕事は、こうした歴史上の人物のキャラクターまでも方向付けてしまうのですから、大変なものだと思います。(先日NHKのドキュメンタリーで健さんも言ってました)もちろん、岡田さんの若さでは、健さんみたいな、立ってるだけで泣かせるようなものは醸し出てきませんが、なんつったって当代きってのハンサムガイですから、今後も楽しみにしております。
さて、これでますます小説を読むのが楽しみになってきましたよ。
(レビューらしいことなんも書けないで御免なさい。元々読書感想文の類が大の苦手でして。)
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