【歳をとるのも悪くない】練習もしないのに楽器が上手くなる不思議
わたくし、趣味で音楽をやっておりますが、大学生になってからトランペット(ジャズのビッグバンド)を始めた、いわゆる「後発組」です。
エレクトーンを幼稚園の時からしばらく習っておりましたので、音感やリズム感はありがたいことにある程度養われておりましたが、金管楽器を操るとなると、これはまた別問題。
全人的なセンスもそこそこ影響するとは思いますが、やはり物理的にガツンとぶつからなければならない壁が立ちはだかります。
いやー、それはもう大変でした。というかそもそもウッドベース志願したのに、足らないパートということでトランペットに充てがわれ、足らない=即戦力が必要=初心者なのにプレッシャービシバシ。地獄ですよね。
しかし、石崎”ポール”徹という同じく初心者の同期がいたおかげで、切磋琢磨してなんとかスピード上達し、一年生の時からファーストトランペット(一番音が高く、そのまんまバンドのメロディーとも言える目立つ人)を任されるようにもなりました。
まぁそれでも初心者ですからね。
他校の同期なんかと比べると、ショボショボなわけです。
結構キビシイ状況ではありましたが、とりあえずなんとか4年間吹き切りました。
その後は社会人になってから今のカミサンに誘われてブラス・セクション入りのソウルバンドやったり、社会人ビッグバンドに入ったり。
今は忙しいのでレギュラーバンドでの活動は難しいですが、双子の子供たちが小学校のブラバンに入ったので、ヘルプがてら一緒に吹いたりしています。
そこで前から不思議に思っていることがあります。
それは、学生時代から考えれば、練習時間は数十分の一、いや下手すると数百分の一になっているはずなのに、大学4年生の時より楽器が上手くなっているのです。
数年前に社会人ビッグバンドやっていた時も思いました。
何でしょうねこれ。
学生の時のようなプレッシャーがないため、力まなくなって、常にリラックスして吹ける環境になったこともあるでしょうが、それだけじゃないと感じます。
何か、自分のいろんな(音楽以外のことも含め)経験や智恵が複雑に絡み合って、今の自分におけるベストパフォーマンスを勝手に引き出してくれているような感じ。
ホント不思議なのですが、無理せずに一番楽な奏法で吹けるようになっているのです。
考えたんですが、これが歳を取るということなのかなと。
おじいちゃんの智恵、じゃないですけども、そういったものがいよいよわたくしにも宿ってくる年齢になったのかなと思いました。
そうそう、楽器の演奏だけでなく、きっと仕事全般に関してもこういうことが起きてくるかもしれません!
そう考えると、歳を取るのも悪くないなって。
まぁ、体が動かなくなるのはしんどいので、適度に体力・筋力をキープするように心掛けながら、喜んで老いていきたいと思います。(笑)