オルタナティブ・ブログ > 普通のおじさんとソーシャルメディア。 >

小さな会社のウェブマスターがパーソナルブランディングについてごにょります。

【知らなかった】アニメ×ジャズ、日本×スウェーデン、その絶妙なマッチングに脱帽な件

»

いやいや、自分の無知というか感度の低さを恥じ入るばかりですが、わたくし的にかなり「へぇ」だったので、情報としては3年も遅れてますがご紹介させていただきます。

昨日の深夜、偶然テレビで知ったんです。楽曲の「カバー」についての特集で、古今東西の興味深いカバーを紹介していた中に、それはありました。

日本のアニメの曲を、スウェーデンのミュージシャンがジャズアレンジで演奏する

というコンセプトで、今年3枚目のアルバムが出たのだそうです。(最初の作品は2009年リリース)
で、これがまたいい感じなのです。
番組で紹介されていたのは、おなじみの「銀河鉄道999」で、ニコラス・ガブリエルソンというシンガーがリラックス&洒脱に歌っています。

ズブズブの素人ではありますが、わたくしジャズトランペッターでもありますので、そういう視点から見ても、この曲はジャズに向いているかも。サビのところちょっと難しそうですけど、アドリブもしやすそうです。

前作では、この曲が話題になったようですね。キテレツ大百科コロ助の「はじめてのチュウ」。YouTubeの視聴回数もかなりのものです。これも元々ジャズっぽいアプローチでのカバーの多い曲ですので納得です。

これも同じくニコラス氏が歌ってますね。

歌ものだけでなく、インストナンバーも多く(むしろそっちのほうが多いのかな?)、こんな曲も。


ジュディ&マリーの名曲「そばかす」ですね。確かにアニメの主題歌だった。原曲のエッセンスも上手く取り込んだ、いいアレンジだと思います。

さて、曲の紹介はこれくらいにして、今日は何が言いたかったかと申しますと、この企画の妙というか、センスについてなんですが、タイトルに書いたように2種類ずつの要素が掛け合わされています。

アニメ×ジャズと、日本×スウェーデン。

まずはアニメ×ジャズ。いわゆるアニソンですよね。アニメは日本独自の文化として、海外でも広く受け入れられ、最近ではアニソンの歌手の方が海外のイベントに招待されたりと、「そのまんま」パターンも増えているようですが、これにジャズをぶつけたところが面白い。

ジャズなら、大人でも抵抗なく聴けますもんね。もちろん逆に若い層は「えー、ジャズってよくわかんない~」と興味を示してくれないのかも知れませんが、お金を持っているのは大人です。
それで、昔聴いた懐かしいメロディーを演られちゃったら、まさに「琴線に触れまくり」状態ではないでしょうか。

また、日本とスウェーデン。北欧は、昔からジャズの盛んな地域で、レベルも高い。これは日本も同じですね。日本のジャズミュージシャンの演奏を聴いたことがあるでしょうか?ホント素晴らしいです。
まぁ、わたくしもいざCDを買うとなると、アメリカのジャズマンのものを買ってしまいがちなのはあるのですが、生の演奏を聴くと、あちらの人と間違えてしまうようなサウンドを出す人はたくさんいます。また、ジャズ喫茶以来の「ジャズファン」も多い。

そう、スウェーデンと日本は、ジャズ先進国という共通点があるんですね。また、原田知世さんが同国のトーレ・ヨハンソンにプロデュースしてもらったアルバムがヒット(「ロマンス」とか好きだったなぁ)するなど、何か音楽的な共通の「ツボ」もあるようです。
確かに、あちらの民族音楽などを聴くと、日本のメロディーに通じるものがあったりして、「おおお」と思うこともしばしばです。詳しくは知りませんが、基本の音階構造が少し似ているんでしょうね。

このように、一見全然関係ない要素を複数掛け合わせることで、新鮮でありつつもヒットするべくしてヒットする企画を立ち上げた、プロデューサーのラスマス・フェイバー氏の手腕、お見事としか言いようがありません。

ただ、どのアルバムも曲数が多くて力作なのはわかるのですが、わたくしレベルだと知らない曲が多過ぎます。コアなアニメファンにはたまらない選曲なんだろうなーというのは想像できるのですが、誰もが知っている超有名曲と、マニアックな曲のバランスなど、まぁこのあたりは永遠の課題ではありますね。いずれにせよわたくしがグダグダ言う部分ではないようですがw。

プラチナ・ジャズ ~アニメ・スタンダード Vol.3~
プラチナ・ジャズ ~アニメ・スタンダード Vol.3~

>>ラスマス・フェイバー・プレゼンツ・プラチナ・ジャズ(公式ページ)

Comment(0)