【読んでみた】なぜ、タモリさんは「人の懐」に入るのが上手いのか?
タモリさんの著書、古今の雑誌インタビューなどから特徴的な文章やコメントを抽出し、それに心理学者の立場から解説を加えるという内容です。40ほどのトピックスで構成されています。
ものすごい深い研究ではなく、むしろかなりライトな内容ではあるのですが、広く浅くタモさんの言動、考え方を把握しておきたい場合にはよろしいかと思います。
この本、売れているようですが、書店で見た瞬間、正直ズルい!というかやられた!と思いました。いや、こういう本が読みたかった!というか、可能ならばわたくしが書きたかったなとw。それだけタモさんはわたくしの「研究対象候補」なのです。
人見知りで、初対面の人とお話しするのが非常に苦手なわたくしにとって、毎日テレフォンショッキングで違う相手と楽しく会話をするタモさんはまさに憧れの存在です。
で、「どうしたらああやって誰とでもおもしろおかしく会話できるのか?」というのは、長年の興味の対象であり、笑っていいともを観る場合も、どうしても、どうやって会話を組み立てているのか?という目であのコーナーを観てしまうほどなのです。
たぶん、そう思って観てらっしゃる方、多いんじゃないかなと。特にわたくしのような恥かしがり屋さんは。(だから本も売れていると思うのです。)
ですから、当然この本も大変興味をもって読んだのですが、実はますますわからなくなったというのが感想です。
というのは、あちこち内容が矛盾するのです。
例えば、「尊大さとは無縁の人間になれ」と初っ端にあると思えば、後半で「すべてのものにたかをくくれ」とある。「偉ぶるな」と「自分は最高と思え」ではほぼ反対です。
これ、著者の内藤先生の文章がめちゃくちゃというのではなく、それだけタモさんは捉えどころがないということだと思うのです。変幻自在とでも言いましょうか、ひとつの考え方にこだわらない、真に自由な、でも謎の部分も相変わらず多い。という人物像が見え隠れwします。
実際、タモさんご本人がこの本を読んだら、「オレこんなこと言ったっけ?(笑)」みたいな反応になるんだと思います。外見などは昔からそんなに変わりませんが、実は時代時代にしなやかに対応しながら、常に生きることを楽しんでいる人だなぁと。
叶わぬ夢かもしれませんが、書くのはタダなので書いちゃいますが、いつかご自宅にお邪魔して、タモさんの手料理をいただきながら飲みたいものですねー。ちなみに、いっしょに飲んでみたい芸能人ベスト3は、タモさん、なぎらさん、哀川翔さんです。(笑)