「手帳の秘密」は、、、
書評っぽい記事が続いて恐縮ですが、同い年のベストセラー作家、美崎栄一郎さんから新刊をいただいたので、早速読んでみました。
わたくし実は、手帳に関してはまったく一家言持ってない人間で、「手帳なんて偉い人のやり方を真似したって、うまくいくとは思えないけどなぁ~。書き方だけも真似して長続きするわけない。」という考えなのですが、なんとこの本の冒頭には同じことが書いてありました。
手帳本なのに。(笑)
いや、ここが美崎さんらしいのだけれど、この本は「手帳の秘密」が書いてあるだけで、「手帳の本」ではないのです。
で、この本でいう、「手帳の秘密」というのは「時間に関する考え方」 「時間の使い方」のこと。
「道具を買う私の基準は、今使っているものより「スピードが上がる」か「質が上がる」かです。
と言い切る彼の時間コントロールの仕方が、プライベートに到るまで、つぶさに書かれています。
子供と向き合う時間の使い方なんて、ホント身につまされる思いでした。美崎さん忙しいから、お子さんの世話なんて全然やってないんじゃない?なんて思ってたくらいだったのですが、とんでもない。わたくしなんかよりよほど密度の濃い時間を過ごしていたのでした。
参りました。m(_ _)m
でも一番「キタキター!」と嬉しかったのは、4章「移動時間の使い方」に書かれている、「自分と遠い人」の情報をうまく取り込むくだり。駅から会社までの時間に、他部署の人を捕まえて近況を聞くとか、自分と正反対の人を観察することによって、新たな気付きを得たりするところ。
これってネットワーク理論でいうところの、「リワイヤリング」ですよね。
つまり、情報経路や人脈の「つなぎ換え」です。有益な情報というのは得てして遠くにあり、日常生活の中では得ることが難しいが、そういったはるか遠方の組織や人とリワイヤリングする手段を持つことにより、ありえない情報やアイデアを手にすることができるという考え方なのですが、ソーシャルメディアの最大の恩恵はこのあたりにあると思っているわたくしには、「やはり、やる人はやっている!」という確信を得たのでした。
12月発売のソーシャル人脈関連のわたくしの新刊でも、ここはキモということで、スペース割いて説明いたしましたが、これをわかってるのと知らないのでは、5年後10年後に、いろんな面で格差がついてしまうと思うのです。
実は、美崎さんのポッドキャスティング番組の収録にお呼びいただいたのですが、そこでもこのお話はさせていただきました。ただ、わたくしの分がリリースされるのは、12月に入ってから。ちょっと先だそうです。m(_ _)m